サラリーマン芸人が語る、夢の叶え方。学歴がなくてもやりたい仕事は見つけられる
憧れていた芸人。夢追い人のライブに
そこの主な業務内容は、自社で抱えているITエンジニアをプロジェクトごとに派遣をするというものでした。そのため日々、お得意様を訪問営業し、自社エンジニアのフォローや新規に派遣するときの面談に同席するなど、慌ただしい毎日を過ごしていました。
ある日、いつもと変わらず営業周りをしていたところ、たまたまライブハウスがあり、お笑いライブが開催されていました。次のアポまで少し時間があったので、立ち寄ってみると、そこには無名の売れない芸人たちがネタを披露していました。
ネタの内容自体は覚えてはいないのですが、どの芸人も目を輝かせて楽しそうにネタを披露しています。僕は思わずそれに夢中になります。気づけば訪問時間ギリギリ。慌ててその場を後にしたのですが、何か自分の中で引っかかるものを感じていました。
結局、商談はその引っかかりのせいか、上の空で終わり、僕は会社に戻ります。帰り道に、ネタを披露していた芸人の姿を思い出しました。「彼らは売れてなく、お金こそないものの楽しそうにネタを披露していた」しかし、僕は毎日繰り返される同じ日々を漠然と過ごしているだけ。
彼らほど目を輝かせて働いているかというと、決してそうだとは思えませんでした。その瞬間、「自分も彼らのように夢に向かって生きたい!」と考えて、諦めていたお笑い芸人になる覚悟を決めました。3日後には会社に退職届を提出。
その時、コーラのペットボトルで頭を殴られたのを覚えています(笑)。めちゃめちゃなキャリアですが、ここで決心したことで、僕は現在所属している株式会社UZUZや、「芸人×キャリアアドバイザー」という唯一無二の経歴につなげることができました。
キャリアの進め方は人それぞれですが、時には思い切って決断することも必要かもしれません。
<TEXT/森川剛>