親会社の若手社員にアルハラした上司…“ウーロンハイ強制”の悪夢
仕事においてお酒は、“飲みにケーション”という言葉があるように円滑な人間関係を築くに一役買ってくれることもあります。
しかし、なかには無理にお酒をすすめてくる者もおり、アルコールが苦手な人にとってはまさに拷問です。
「20代半ばからの数年間いた営業所の主任(当時30代前半)がそのタイプ。最初にお酒が得意じゃないことを伝えていたのですが、『最初は辛くてもそれを乗り越えれば飲めるようになるから』と話がまるで噛み合いませんでした(笑)」
アルハラ上司についてそう振り返るのは、金属部品メーカーに勤める渡辺博久さん(仮名・33歳)。
ウーロン茶をウーロンハイと偽って飲んでいたが……
月イチで開催される職場の飲み会では同僚らの協力のもと、ソフトドリンクを酎ハイと偽って毎回乗り切っていたそうです。
「ところが、何度目かの飲み会で主任が自分のグラスを間違えて飲んでしまい、バレてしまったんです。ただ、店員のミスだと勘違いしたらしく、『ウーロン茶が来ちゃってるからすぐにウーロンハイ持ってきて。それも濃いめでね』って注文しちゃったんです。本当はオーダーミスじゃないのに……」
そして、悪夢はここから始まります。
「ウーロンハイが届いたら2人で乾杯させられて、主任はそのままビール中ジョッキを一気飲み。こっちはまだ5分の1も減っていないのに、お前の飲みっぷりを見てやると言わんばかりの表情でジーッと僕のほうを見てくるんです」
吐いて戻ってきた部下に「だらしがない」とダメ出し
とはいえ、アルコールの匂い自体も苦手で、ウーロンハイが一向にノドを通らなかったとも。
「グラスをテーブルに置こうとしたら『大丈夫だから!』、『ここを越えれば必ず飲めるようになる!』などと謎の励ましを受け、飲み干すことを強要されました」
渡辺さんもなんとかグラス半分まで飲んだそうですが、アルコールを受け付けない彼の身体にとってはすでに限界値を超えていました。
「強烈な吐き気に襲われてトイレに駆け込みました。便器を抱え込むようにうずくまったまま、しばらく出ることができませんでした。フラつきながらもなんとか席に戻ると同僚は心配してくれましたが、主任は『いくら苦手といってもだらしがないぞ』という始末。少しは反省するかなと思っていた自分の予想を裏切る態度に殺意が湧きました(笑)」
以降は飲み会でも断固としてアルコールを拒否していましたが、それが面白くない主任は、毎回のようにネチネチと文句を言ってきたとか。そのため、職場の飲み会が近づくと憂鬱で仕方なかったそうですが、そのうっぷんを晴らす機会がついにやってきます。