クリスマスにも役に立つ!?「黒歴史プレゼント交換会」に行ってみた
メリークリスマス。みなさんにとって、クリスマスはどんな思い出がありますか。昔の彼女にこっぴどくフラれた過去。中二病だった中高生時代…人はそれを“黒歴史”と呼びます。
黒歴史の語源は今から22年前……名作アニメ「∀ガンダム」のセリフが発祥らしい。黒歴史が詰まった昔の思い出の品々…別に、何に使うわけでもないのに、なんとなく捨てられない。なんてこと、ありませんか?
そんな黒歴史を「プレゼント」として葬り、供養できるなら……? 諦めもつくというものではないでしょうか。
今回はそんな「黒歴史プレゼント交換会」という、怪しすぎるイベントがあるということで、潜入調査してきました! だって今夜はクリスマス。不要なプレゼントもらって困っている人は参考にしてみてください!
開催地は東池袋。一体どんな人たちがやってくるのか
やってきたのは休日の東池袋。人が全くいません。12月に入って急に寒くなったのもあり、早く屋内で暖まりたい思いでいっぱいです。
そしてついたビルは細くて高い、ある意味「アーバンさのない」ビルで、「何かの撮影でも始まってしまうのでは?」という一抹の不安が胸をよぎります。
恐る恐るドアを開けると…部屋には10数人ほどの人が。
受付を済ませて待っていると、何人かが話しかけてくれました。「FP(ファイナンシャルプランナー)芸人を名乗る人」や「ふんどしを愛好している」と言い張る坊主など……約20人が集まりましたが、みんな怪しい! 男女比は男性8割でした。
黒歴史を持つものとは、こういうものなのだろうか。若者多めですが、皆なんとなく、異様なオーラを醸し出しています。なんていうか、友達が少なそうな。
白歴史、黒歴史を両方語ることに
プレゼント交換の際には、自分のプレゼントにまつわる黒歴史を懺悔するということで、その黒歴史に拍車をかけるべく自分の「白歴史」……つまり自慢話を自己紹介します。
「1000万円プレーヤーです!」
「最近早慶にばかりモテます!」
「慶應医学部卒です!」
など、なんだか「ハイスペ」な人々の白歴史に驚きつつ、プレゼント交換が始まりました。黒歴史のストーリー紹介は1人3分。正直面白いものばかりだったのですが、特に面白かった「黒歴史プレゼント」をご紹介いたします。
他人にとっては「タダのゴミ」なプレゼントだらけ…
こちらの医大生が持ってきた黒歴史プレゼントはまさかのオトナのおもちゃでした。その身そのままで現れたアダルトグッズに、受け取る側の男性も戸惑いを隠せていません……。
「付き合っていた人がいた時に買ったのに、未使用のまま彼女と別れてしまったんです。しかもその後のクリスマスで、出会いスポットに行ったら美人局にダマサれかけたり。やけくそになって、当時住んでいたシェアハウスの同居人の女性とリビングで……結果的に1度だけ使った、“新古品”です」
使ったんかーい!! 思わずツッコミを飛ばさざるを得ません。
この後もこんな調子で、持ってきた本人からすれば感慨深いストーリーがあるものの、もらった方からしてみたら「タダのゴミ」という感じのプレゼント交換が進みます。
こちらの女性が引き当てたのはなんとドアノブ。本気でいらないですね、重いし。プレゼントする側の女性はどんな黒歴史かというと――。
「実はバツイチでして……。これは、前の旦那と別れた時にウチに着いていたドアノブです。離婚を納得していなかった元旦那が、私が家にいない時に部屋に押しかけ、何度もドアを破ろうとしたらしく。家に帰ってみたらドアノブが破壊されていました。処分の仕方が分からなかったので持ってきました」
本人ですら「ゴミ」と認識して持ってきているのだからどうしようもありません。