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働きたいのに働けない「復職の壁」を乗り越えた人がしてたこと

学び

 今、「RPA女子」という言葉がにわかに注目を集めています。RPAとは「Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語。簡単に言うと、「ソフトウェアロボットによる業務自動化」を意味する概念です。

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※写真はイメージです

 これまでホワイトカラー層が行なっていたデスクワークをソフトウェアが自動的に処理することで、業務の効率化、迅速化、コスト削減が見込めるとして、導入企業は右肩上がりで増えています。

 そんな今話題の「RPA」と「女子」という意外な組み合わせが意味するところは何なのでしょうか? 実際に「完全リモートワークで育児と仕事を両立している」という女性2名に話を聞いてみました。

転勤族で保育園に入れずRPA女子に

 大学大学卒業後、SEの職に就いていた前田さん(40代前半)。結婚を期に退職し、2人の子宝にも恵まれます。しかし夫が転勤族のため保育園に入ることが難しく、「なかなか復職するには至らなかった」と言います。

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前職を辞めてからのブランクは約10年。現在は都内で二人の子供を育てながらRPA女子として働いているそう

「復職を考えたとき、子供が幼稚園に行っている間に働けることが最低条件でした。となると、フルタイムで働くのはどうしても難しい。そんなとき知人から紹介され参加したのが、『RPA女子プロジェクト』でした」

「RPA女子プロジェクト」とは、株式会社MAIAが今年発足させたRPA運用に長けた女性の育成を手がけるプロジェクト。前田さんも約2か月かけてRPAの講習を受講。

「現在はプロジェクトの運営メンバーとして受講者のサポートに携わるほか、企業のRPA導入案件などにも関わっています。働いている時間は、完全リモートワークで週15~20時間ほど。子育てとの両立はもちろん、夫が転勤族なのでどこに行っても在宅で働ける点も強みですね」

 肝心のお給料についてははっきりと明かしてもらえなかったものの、「一般的な事務職のOLさんよりは多いかな、というくらいです」と少ない時間で効率よく稼げる仕事のようです。

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