20代が“ギンギンな街”に住むメリットは?不動産マン「#全宅ツイ」に聞く
かつては、「収入の3分の1」が目安なんて言われていた家賃。しかし最近は「家賃は収入の2.5割に収めるべし」なる新公式が台頭しています。
人生において最大の支出となる「住まい」に対して、昇給が期待できない今の20代はどう向き合えばよいか。異端の不動産業界団体としてツイッター上で名を馳せる「全国宅地建物ツイッタラー協会(全宅ツイ)」の会員有志に見解を求めました。
かずお君「魑魅魍魎が跋扈する不動産の世界」
まずは全宅ツイ会員「かずお君」(@kazuo57)さん(30代)は、
不動産七賢人と全宅ツイが仮装して笛を吹きながら街を歩くと、町中にあるかぼちゃの馬車から入居者が出てきてその行列に加わり、グルが所有する西八王子の寮に吸い込まれたまま2度と戻ってくることはなかったそうです。
— かずお君 (@kazuo57) 2018年4月5日
「どうせ魑魅魍魎が跋扈する不動産の世界で、お金のない20代がよい不動産に巡り会えるわけがありません。なので自分の好きなところに住めばいいと思います。掘り出し物を探そうとか、そういう浅ましい心を捨てましょう」
と、部屋選びの心構えを説きます。そのうえで「まずは希望条件を列挙すべし!」と続けます。
「あなた自身の心と向き合い、本当に住んでみたいお家の条件を書き出しましょう。人によって住まいに求めるものはそれぞれだと思います。
・とにかく設備の整った新築に住みたい
・広い家がいい
・おしゃれな街で暮らしてみたい
・趣味が思いっきりできるお家がいい
・職場の近く
いろいろ出てきますよね。それらをすべて叶えることは、今のあなたの稼ぎでは不可能です」
譲れない条件はひとつに絞る
手厳しい指摘ですが、だからこそ「譲れない条件をひとつ決めるのが大切」と力説します。
「そのなかから、どうしても譲れないひとつを絞りましょう。それなら今のあなたでも叶えられる。同じ家賃が7万円でも、広い家を望むのであれば、青梅で100㎡の戸建てを借りましょう。
どうしても渋谷に住みたかったら、シェアハウスに入居しましょう。波乗りが趣味なら、すべてを捨てて九十九里に住み、会社まで2時間掛けて通勤するのです」
まずは譲れない第一希望を叶える。そこから、第二、第三の条件を叶えるために「仕事に励んで稼ぐのがベター」という20代へのアドバイスです。
「お金が全てではないけれど、お金があれば解決することがほとんどですからね。『いい暮らしをしたい』というシンプルな欲望は強烈なモチベーションになりうると思います。頑張ろう、若者諸君!」