毎晩、合コンやパーティーに参加する「意識高い系リーマン」の深刻な悩み
毎週のように合コン、パーティー、交流会に参加しまくっては人脈を広げまくる意識高い系サラリーマンたち。起業をしたりアイドルの卵を探したりするのならまだしも、一介の会社員がなぜそこまでする必要があるのか。
「とにかく彼女が欲しくて週一で合コンに行っている」という知人の紹介で私(筆者)も合コンに参加した。
そこで会った加倉井君(仮名・25歳)というサラリーマンは合コンだけでなく様々なイベントや集まりに毎週のように顔を出し、忙しい日々を送っているという。一体彼の目的とは何なのだろうか?
意識高い系サラリーマン主催の合コンに参加
合コンは新宿・歌舞伎町のとあるダイニングバーで行われた。店内には大テーブルが3列並んでおり、ほかの2グループも合コンの模様。どのグループも参加者はスーツを着た男性とコンサバ系の女性である。幹事の加倉井君いわく、女性陣は遅れてくるというのでひとまず男性陣(5名)だけでの雑談が始まった。
昨晩も合コン、週末はイベントの運営、来週はタワーマンションの一室でパーティーというリア充感満載の加倉井君。なぜそんなに予定を詰めて人に会いまくるのか。すると、彼は「いろんな職業の人たちと会うのって楽しいじゃないですか。自分の職場だけで生活が完結してしまったら進歩もなにもないですよ」と語る。
ごもっともな意見ではある。しかし、小さな会社で営業をしているという加倉井君が仕事の話をすれば、「つまらない仕事ですよ。私の仕事の話なんて聞いても何も面白くないから聞かなくていいですよ」ばかり。
合コンに参加していた人々もみな同じようなスタンス。女性陣がやってきても、モーニング娘。がそろそろなくなるんじゃないかという話や当たり障りのない趣味の話ばかりで退屈な時間が続いた。料理もファミレスくらいのクオリティで参加費は1人5000円。まあ、合コンなんてこんなものか……。
経営者宅のタワーマンションの一室でパーティ
合コンが終わってからというもの、参加者の男性陣から鬼のようにお誘いのメールが飛んできた。
「今週土曜空いていますか?」「経営者の方とパーティをするので参加しませんか?」「ハロウィーンは何をしていますか。パーティがあります」などなど。参加費はどれも5000円ほどとまあまあ値が張る。この人たちは一体何を必死になっているのかと気持ちが悪いくらいだった。そんなとき、加倉井君から届いた一通のLINE。
「僕が幹事を勤めているのですが、経営者の方と飲む機会って貴重だと思うので良かったら是非(≧∀≦)」
聞くところによると加倉井君は、「経営者を目指そうと頑張っている社会人グループ」に入っているそうで、今回のパーティはある経営者が住んでいるというタワーマンションの一室で行われるという。なんという会社を経営している人なのか聞いてみると、加倉井君は「そこまでは分からない」と答えた。