「結果出せないクズ」有名大学のコネ入社したら“パワハラ上司”に詰められた顛末
最近、よく耳にするようになった「学歴不要論」。これからの時代は、高学歴を身につけるよりも、早く社会に出て能力を磨いたほうがいい、ということですが本当はどうなのでしょうか? 「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「学歴って本当に役にたった?」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2018年6月14日、情報は掲載当時のものです)。
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関西の有名な私立大学を卒業して、OBが多数の会社に入社した川口勝(仮名・28歳)さん。しかし、新しくできたばかりの部署に配属されると、まるでブラック企業。心身ともにボロボロになって、ついに「逃げるが勝ち」と退職して起業します。
OBが多いから安心のはずだったのに、一体なにが起こったのでしょう?
就職先の上司はパワハラ営業マン
「もともと教職員を目指していましたが、学校の先生は休む暇もないほど忙しいとわかり、人財育成の会社に方向転換しました」と語る川口さん。
成績が中の上という川口さんは3人兄弟の末っ子のせいか、家族に大切にされて育ってきました。新卒で入社する会社も、「OBが多いと安心だから」と東京にある人材会社に。内定の通知にウキウキし、憧れの東京生活がスタートするはずだったのですが……。
「ところが配属の部署の業務はヘッドハンティング法人営業部。さらに40代の直属の上司が昭和の働きマンを彷彿させるような大手人材派遣会社の営業畑出身。昼食もとれないほど、仕事、仕事の日々で毎日終電、土日祝日も仕事。ノルマが達成できないと、『バカ』よばわりをされました」
毎日バカ呼ばわりされて自信喪失
ヘッドハンティングの部署は、20~50代までの総勢10人。しかも全員男性で、体育会のムードがムンムン。毎週月曜日の午前中は、目標達成のためのミーティングが開かれ、そこで1週間の目標を立てるという名目ですが、実際は上司が勝手に決めた目標を押し付けられるのだそうです。
「毎週金曜日の夜に、週末ミーティングがあります。そこで上司に押し付けられた目標の報告会があり、達成できないと、土日は上司が担当している個人の案件も手伝わされるのです。個人は親身に対応して粘ってやると成果が出ますが、結果を上司に全部持っていかれる。でも『文句があるなら、お前の担当で結果を出せ』という威圧感が上司からにじみ出ていて……」