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女性の問題を解決する「フェムテック」有望な5銘柄。市場規模7兆円超に

コラム

 女性の健康問題を解決するテクノロジーを意味するフェムテックが、世界で拡大中。将来的にはグローバルで7兆円規模にも上るといわれる市場に迫った!

フェムテック

※画像はイメージです(以下同じ)

フェムテックによる経済効果は約2兆円

 フェムテックとはFemaleとTechnologyを合わせた造語で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスなどを指す。フェムテックの普及と啓蒙に取り組む、産婦人科医の三輪綾子氏はこう指摘する。

三輪綾子氏

産婦人科医の三輪綾子氏

経済産業省は2025年までのフェムテックによる経済効果は約2兆円と試算しています。生理や不妊治療など女性の健康問題の解決は経済活性化に直結するといえます」

 一方で同省が実施した「『働く女性の健康推進』に関する実態調査」によれば、生理にまつわる症状による労働損失は4911億円と試算されており、医薬品の負担や通院費用まで含めると6828億円まで膨れ上がる。

フェムテックの市場規模は7兆円超にまで成長する

月経随伴症状による社会的負担

月経随伴症状による社会的負担(年間)【参照:Tanaka E,Momoeda M,Osuga Y,et al.J Med Econ2013;16(11):1255-66(※OCT医薬品:一般用医薬品)】

 資産形成サイト「みんかぶ」編集長の鈴木聖也氏も、次のように話す。

「米国のコンサルティングファームのフロスト&サリバンの調査によると、フェムテックの市場規模は2025年にはグローバルで7兆円超にまで成長するといわれています。その理由に『女性の消費が動かす経済』という造語『SHEconomy』の台頭をあげています。

 モルガン・スタンレーのアナリストらが作った報告書『Rise of the SHEconomy』によれば、2030年には、15歳以上の女性独身者が既婚者を上回り、52%になる。報告書では働く女性の増加によって、経済が潤うと結論づけています」

鈴木聖也氏

「みんかぶ」編集長の鈴木聖也氏

 日本政府も動きを見せており、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2021」で「成長戦略フォローアップ」には「フェムテックの推進」と言及された。

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