中川翼16歳が語る『耳をすませば』松坂桃李との想い出「優しくて憧れの人です」
1995年に公開されたスタジオジブリのアニメ映画でも知られる、柊あおいさんのコミックを、主人公たちの10年後の姿を見つめたオリジナルエピソードを交えて描いた実写映画『耳をすませば』が公開中です。
10年後の天沢聖司を松坂桃李さんが演じる本作で、中学時代の天沢を演じたのは、中川翼さん(16)。好評の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、物語を大きく動かすきっかけとなる北条政範を演じたことも記憶に新しい中川さんに、松坂さんや、大河で共演した宮沢りえさんほか先輩たちとのエピソードなどを聞きました。
“王子様”的なキャラクターにプレッシャー
――中川さんはアニメ映画の『耳をすませば』公開当時はまだ生まれていませんでした。原作やアニメのことは知っていましたか?
中川翼(以下、中川):アニメ映画はテレビ放送で何度か観ていました。なので、天沢聖司が人気のキャラクターであるということも知っていました。母も「かっこいい」と言っていたので。今回、決まったときは、もちろん嬉しかったのですが、“王子様”というキャラクターのイメージを聞いていたのでプレッシャーも大きかったですね。母はすごく驚いていました(笑)。
あと、雫役の安原(琉那)さんと一緒にリハーサルをしていたときに、平川(雄一朗)監督から「君たちにかかってるぞ」と言われて、毎日が緊張でした(苦笑)。
HiHi Jets髙橋優斗の勧めでハマったアニメ
――天沢聖司は多くの人にとっての初恋の存在にもなっています。中川さんがフィクションの世界で好きになったキャラクターはいますか?
中川:前に『彼らを見ればわかること』(WOWOW)というドラマに出させていただいたときに、HiHi Jetsの髙橋優斗さんに『五等分の花嫁』というアニメをおすすめされたんです。それまで僕は恋愛アニメを見る機会がなかったんですけど、「めっちゃキュンキュンする!」と思って。五つ子の女の子たちの話なんですけど四番目の子が一番可愛くて。最後まで一気に見て、髙橋さんに「全部見ました」と報告しました。
――おすすめされたおかげで、自分からは見なかった作品に出会えたんですね。
中川:実写の恋愛映画は観ることもあるんですけど、アニメでは見ていなくて、こんなに心をうばわれてキュンキュンしたのは初めてでした。