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手取り月36万円の職を手放した31歳男性「全国をめぐる車中生活」で得た自由

暮らし

 近年、コロナ禍のテレワーク推奨で、住まいを転々としながら働くライフスタイル、「デジタルノマド」が増えている。そこで、都会・地方・海外でノマド暮らしを実践している方を取材。月20万円以下でできる自由な生活を実現しよう。今回は、家賃なしの車中生活を送る、かたぴさんを取材した。

生活費20万円以下[ノマドワーカー]の現実度

夏は暑さを避けて北海道に長期滞在。帯広競馬場に行き、キャンプも楽しむ。たまにブログ友達と飲み会を開催

▼かたぴさん(仮名・31歳)
ノマド歴:1年4か月
職業:デリバリーサービス&アフィリエイト
月収:25万円
デリバリーサービスが20万円、アフィリエイトが5万円

手取り36万円の職を手放して得たもの

 手取り36万円のエンジニアから車中泊生活へ──。旅好きが高じて、約3年前に安定した職を手放したかたぴさん(仮名・31歳)。現在はデリバリーサービスとブログを収入源に、車で全国各地を巡る。

「2020年4月頃から、各地のホテルを拠点に、配達中心の生活を始めました。しかし当時は、アパートも借りていたため支出がネックに。定期的な収入が確保されていない中、金銭面の不安なく放浪を続けていくことを考えた結果、自然と車中泊のスタイルに辿り着きました」

30万円中古車を「仕事場と寝床」に改造

自動車

画像はイメージです

 今年4月に賃貸アパートを解約し、現在は車内で寝泊まりを繰り返す日々。貨物物車の中古車を30万円で購入し、2列目の座席を倒すことで、仕事場と寝床にDIYしたという。8月は涼しい北海道に滞在していた。

「電源は日光でも充電できるポータブル電源で、Wi-Fiはスマホのテザリングで供給。シャワーは契約しているフィットネスジムで済ませ、洗濯はコインランドリー、外食なので冷蔵庫は不要です。

 衣類は壁に突っ張り棒をかけて、ハンガーラックのようにすることで床のスペースを確保。車の窓に遮光できるシートを貼れば、周囲の視線も気になりません。唯一の懸念は、外的環境に左右されること。暑さで寝苦しかったり、雨音がうるさくて耳栓をしないと寝られない日などはありますね」(かたぴさん)

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