婚活アプリで20万円ダマされた…女性との“楽しいLINE”が悲劇の始まりに
最近は結婚相手を婚活アプリで見つける人も増えており、出会いの方法は多種多様になっています。しかしその一方で、顔が見えない相手との出会いには一定のリスクも存在します。
今回は婚活アプリでのトラブルに遭遇してしまった男性のエピソードを紹介します。
出会いが欲しくて…
藤原将生さん(仮名)は、映像編集などをおこなう会社で働く29歳。大学生の頃に数ヶ月付き合っていた彼女と別れて以来、5年以上出会いもなく、彼女もいない状態が続いていました。幼い頃から結婚願望が強かった藤原さんは、この状態に焦りを感じ始めていたそう。
「ちょうど友人の結婚が続いていたのもあって、余計に焦っていました。このまま結婚できないんじゃないかって落ち込んだりして……そうしたらたまたま会社の同僚から、婚活アプリで彼女ができたって話を聞いたんです。その話を聞いて、藁(わら)にもすがる思いというか……すぐにそのアプリに登録してみたんです」
同僚から聞いた婚活アプリに登録すると、すぐにMさんという女性からコンタクトがありました。アプリ上で何度かやり取りをすると、お互いに年齢も近く趣味も合いそうだということがわかり、LINEを交換することになったのです。
トントン拍子にデートの約束を
LINEでもMさんとは意気投合し、そこから毎日のように連絡を取るようになっていきました。趣味や結婚に対しての考え方なども似ており、数日後にはデートの約束をするまでに急接近。写真のやり取りなどもしており、藤原さんはMさんを好きになりかけていました。
「話せば話すほどこんなに合う女性がいるのかと、どんどん期待が高まっていきました。よく考えればおかしいとは思うんですが、このときは浮かれすぎていて全く冷静になれなかったんです。このまま付き合って、あわよくば結婚できるんじゃないかって思っていました。そのくらいMさんとのやり取りが楽しくて、毎日充実していたんです」
トントン拍子に進んでいるように見えた2人でしたが、デートの日になってとあるトラブルが起きてしまいます。時間通り待ち合わせ場所に着いた藤原さんは、Mさんの到着を楽しみに待っていました。しかしいくら待ってもMさんは訪れず、ついに連絡もないまま約束の時間から1時間が経過してしまったのです。
「Mさんから連絡が来たのはその10分ほど後でした。電車に乗る前に財布を落としてしまったようで、交番に行っていたというんです。焦っていて連絡を忘れてしまったと。半ば諦めていたので、この連絡が来たときは安心しましたし嬉しかったです」