将来が漠然と不安、パートナーに嫌われないか…「不安な気持ち」を紛らわせるには
「一度怒りを感じると、気持ちを抑えられず、我を忘れてしまう」「人前に出ると緊張してしまって、何も言葉が出なくなってしまう」。ネガティブな感情に引きずられて、このような後味の悪い経験をしたことがある人は決して少なくありません。
イヤな気持ちを忘れる、無視する、なかったことにする、無理やりポジティブな気持ちになる……このような対処法は実は逆効果。産業カウンセラーとして長年さまざまなビジネスパーソンの悩みを聞いてきた一般社団法人日本メンタルアップ支援機構・代表理事の大野萌子さん(@moeko_oono)は、ネガティブな感情は、扱い方次第で、あなたの人生における強力な武器といいます。
大野さんの著書『1ステップで気分があがる↑ 気持ちのきりかえ事典』より、「不安の紛らわせ方」を紹介します(以下、同書より編集の上、抜粋)。
Case1:パートナーに嫌われないか気が気でないとき
パートナーとの関係は円満だけど、周囲の離婚話や失恋話、芸能ニュースなどの破局報道を見ると、「将来、自分たちもそんな悲しい結末を迎えてしまうかもしれない」と大きな不安が頭によぎってしまう……。
人間はまだ起こっていない出来事に対して、言いようのない不安を感じてしまうものです。しかし、「いまの幸せがいつか壊れてしまうのではないか」という不安は、自らが作り出した恐怖でしかありません。
将来の不安に備えることは大切ですが、その不安を抱えたままでは、幸せなはずの「いまこの瞬間」を楽しめなくなってしまいます。
A:いまを楽しまないと損だという思考を持ち、「いま」にフォーカスする!
私たち日本人は、日常的にも「この瞬間」を楽しむのが苦手です。たとえば、会社員の人なら経験があるかもしれませんが、1週間の中で週末の金曜日の夜が一番楽しくて、土日の休みがだんだん終わりに近づくと憂鬱になってしまう、いわゆる「サザエさん症候群」などはその最たる例だと思います。
これはつまり、せっかくの休みにもかかわらず、「いまこの瞬間」ではなく、「休みが終わったあとのつらさ」にフォーカスするからこそ、不安を抱いてしまっているわけです。
しかし、このように「いまこの瞬間」を楽しめないのは、非常にもったいないことです。なぜなら、「いま」を楽しめない人は、どんなに幸せを感じる出来事に遭遇しても、「いつかこの幸せがなくなってしまうのではないか?」と不安を感じてしまうので、心の底から幸せを感じることが一生できないかもしれないからです。