喫煙NGな飛行機に「灰皿が置かれている場所」が!その意外な理由とは
飛行機ほど、好奇心をかき立てられる乗り物はない。何度も乗っていると、つい見過ごしがちになるが、一歩踏み込んで観察すると、飛行機が謎や不思議の宝庫だということに気づくだろう。あの大きな機体には、数々の疑問が詰め込まれているのである。
なぜ飛行機はいつも1万メートルの高さで飛んでいるのか? 出発時の燃料をあえて満タンにしない理由は? 飛行機にまつわる謎や不思議を網羅した『最新版 飛行機に乗るのがおもしろくなる本』(著・エアライン研究会)より、客室乗務員と仲よくなれる“特別席”などを紹介する。
客室乗務員と仲よくなれる“特別席”がある!?
エコノミークラスで海外へ向かうロングフライトでは、座席の選び方によって快適度がまったく違ってくるもの。最近は予約時に座席を指定できるので、予約とともに、希望する座席を選んでいる人も少なくない。団体旅行やパックツアーでは無理だが、個人で予約する場合は、ネットでも座席指定ができる。
どの席がベストかは人それぞれ違うが、まずは窓側の席か通路側の席かで好みが分かれるところだ。もっとも人気が高いのは、各客室のセクションの最後部、非常口の横の座席で、「イグジットロウ」と呼ばれる。すぐ前に座席がないため、エコノミーでもゆったりと足を伸ばすことができる。
人気の理由はそれだけではない。というのも、この席は離着陸時に客室乗務員が座るジャンプシートの向かい側になるのだ。
ただし、事前予約ができない場合が多い
乗務員も離着陸時には、ギャレー横やドアの横などにある折りたたみのジャンプシートに座る。各客室のセクションの最後部にもジャンプシートがあり、ここではスペースの関係で乗務員は後ろ向きに座る。そのため乗客と対面することになる。離着陸時だけだが、乗務員と言葉を交わすチャンスもあるので、もしかしたら、乗務員とお近づきになれるかもしれない……。
ただし残念なことに、この席は事前予約ができない場合が多い。当日、空港のカウンターで、空いていれば取ることができる。この席は非常口の横にあるので、緊急脱出時には脱出シュートを支える役などの協力を求められる。そのため、子どもや高齢者は不可で、英語が多少できるといった条件が求められるからだという。
また、ワイドボディ機(通路が2つある大型機)では映画などのスクリーン前も足もとが広いので人気だが、この席はバシネットというベビーベッドをセットする場所なので、乳幼児を連れた乗客が優先される。たとえ座れても、隣にはベビーベッドが……という可能性もある。