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コロナで未曾有の危機も…タイの日本風女性アイドルが「今アツい」理由

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 8月5~7日にお台場で開催された世界最大のアイドルフェスのTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)。230組1319名のアイドルが終結した同イベントの舞台に、AKB48や乃木坂46などに混じって東南アジアのタイからのグループも出演していました

タイアイドル

8月にお台場で開催されたTIFに出演したサイアムドリーム

 その数、なんと4組。48グループに属する首都バンコク拠点のBNK48と北部チェンマイ拠点のCGM48、そして、1人のタイ人オタクがプロデュースするサイアムドリームとSUMOMO。そう、今、タイでは日本風女性アイドルグループ文化が熱く盛り上がっているのです!

タイ女性アイドルの歴史を簡単に

 経済成長に伴いタイのエンターテインメント産業も育ち、この国ならではのT-POPが誕生。アイドルではありませんがタタ・ヤンやパーミーといった女性アーティストが登場します。

 そして、2010年代に大手芸能事務所のグラミーやRSが数々のアイドルグループをデビューさせてブームを巻き起こしました。それらのグループの多くは当時から世界を席捲していたK-POPに影響を受けた“恰好良い&セクシー系”。しかし、そんなブームもいつの間にか沈静化していきます

BNK48の登場でアイドルブームが再燃

タイアイドル

サイアムドリームのライブ

 そして、現れたのがAKB48グループに属するBNK48でした。2017年にデビュー、セカンドシングルの「恋するフォーチュンクッキー」のタイ語バージョンがYouTubeで大ヒットし、これまで2億回再生されています(取材時点)。以降、映画やCM出演などしてタイの国民的アイドルとなりました。

 それに併せて、ブームが再燃。今回は日本風の“カワイイ系”をセールスポイントとするグループが主流です。タイへ進出していた吉本興業がオーディションを行い、独自ユニットをデビューさせたり、サイアムドルなど現地系事務所が続々と新しいグループを作っていきました。

 ところが、そこへコロナ禍が到来。グループの多くが解散の憂き目に遭います……。しかし、コロナの収まりを受けライブ活動が再び行われるようになり、アイドルたちファンたちの両方が失われた2年を埋めるかのように盛り上がっているのです。

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