毎週火曜に「必ず」残業する妻に不信感。“サレ夫”が証拠を手に入れるまで
人は浮気をする際、バレないように隠しているつもりでも何かしらのサインを出していると言われています。ただし、疑うきっかけがどの部分なのかは人それぞれです。
不倫調査や結婚信用・素行調査などを行うハル探偵社を展開する株式会社HALが21年に行ったアンケートによると、特に多かったのが「LINEなどのSNSでのやりとりを見た」(47%)と「帰りが遅い」(45%)、以降は「電話の履歴」の13%、「服のにおい」の9%という順になっています。
なお、同調査では疑いを持っても「なにもしない」(46%)と回答したのが、「本人に直接聞く」の39%を上回りました。決定的な証拠ではないため、聞くのをためらっている人が多いのかもしれません。
火曜の夜だけ帰りが遅かった元妻
「別れた妻は火曜の夜だけ帰りが遅く、それも毎回11時過ぎ。本人は残業だと言っていましたが、ほかの日は8時前には帰宅していたのですごく違和感がありました」
わずが10か月で終わった短い結婚生活をそう振り返るのは、ハウスクリーニング会社で営業を担当する玉井智司さん(仮名・30歳)。同い年の妻は取引先だった街の不動産屋の契約社員で、彼女から食事に誘われ、交際に発展。1年半付き合って結婚しましたが、ほとんどの不動産屋は水曜が定休日。そのため、当初は休日前の火曜が残業で遅くなることをまったく疑っていなかったそうです。
同僚が残業は「ほとんどない」と…
「ただ、結婚から半年が過ぎたころ、その日は火曜だったのですが、駅で結婚式にも来てくれた妻の同僚の方に声をかけられたんです。でも、時間は夜7時過ぎて向こうも帰宅途中だって言うじゃないですか。それとなく残業のことを聞いてみると、『ウチの会社はほとんどないですよ』って。それで妻の行動に不審を抱くようになったんです」
しかし、彼女のスマホにはロックが掛かっていたので中身を確認することもできず、家計も管理されていたので興信所に調査を依頼することもできません。
何もできないままモヤモヤした日々を過ごしていたそうですが、そんなある日、妻の上司の妻を名乗る女性から電話。「奥さんとウチの主人のことについてお伝えしたい件があります」と言われた瞬間、すぐに事態を理解したといいます。