距離が縮まるたびに恐怖!尊敬する先輩に「仕事を教えてほしくない」理由
もし、「尊敬の念や恋心を一瞬にして壊してしまうものは?」と聞かれたら、何と答えますか? ある体験以降、回答がすっかり変わってしまったという木下瑞穂さん(仮名・21歳)。この記事を読み終える頃には、あなたの回答も変わっているかもしれません。
整った顔立ちをした仕事のできる職場のS先輩(33歳)。バリバリと仕事をこなすその姿は、入社したての木下さんにとって励みだったとか。そんな先輩と、いつかはいっしょに仕事をしてみたいとも考えていました。
雲の上のような存在のイケメン先輩
「でもS渋谷先輩は常にクオリティの高いプロジェクトばかり任されていましたし、リーダーを務めることも多く、入社したばかりの私にとっては雲の上のような存在。同じ職場とは言っても、かかわることはないかもしれないとあきらめの気持ちもありました」
そんなある日、木下さんが重要度の高いプロジェクトに抜擢されます。さらに、ほかのメンバーがプロジェクト慣れしていることもあり、リーダーであるS先輩が木下さんの育成も含めて担当することになったのです。
「プロジェクトに抜擢されたこともそうですが、S先輩が私の育成係を担当してくれるということが嬉しくて、発表のあった日は眠れませんでした。先輩と話すチャンスもあるだろうし、何を話そうかと想像してワクワクしていたのです」
尊敬の気持ちが恋へと変わった瞬間
プロジェクトの開始初日、S先輩はスクリーンを背に、堂々とプロジェクトの内容や流れを説明。想像していたよりもはるかに輝いて見えたことで、木下さんの心臓は撃ち抜かれてしまいます。尊敬の気持ちが、恋へと変わった瞬間でした。
「そうなるともう、ひとつひとつの仕草にもドキドキ。質疑応答で先輩の声が聞こえるたびに、心地いい気分でした。憧れのS先輩が、間近にいる。この説明会が終われば挨拶もできると、本当に幸せの絶頂でした」
ところが次の瞬間、木下さんは驚きと落胆に見舞われます。それは説明会が終わってすぐ、S先輩が木下さんのところへやってきて「頑張っていこうね」と言葉をかけ、握手を求められた瞬間でした。
「先輩の口から、アンモニアのようなニオイがしたのです。マスクをしていても臭うほど。とにかく、ものすごい刺激臭。顔はアイドル並のイケメンで、仕事もできる。さっきまで、付き合いたいとさえ思っていた相手なのに、そんな気持ちは一瞬にして消え去りました」