舞台上にいたのは“まさかの人物”。奇跡の出会いに「LINEで告白」した結果
誰だって、自分の好きなことをしている時は幸せに満ち溢れているもの。しかし、思いがけない幸運が重なり、それがいつも以上の体験になることも。
今回は、自分の趣味を通して、運命的な出会いを果たした男性のエピソードを紹介します。
趣味の舞台鑑賞でまさかの出会い
聡太さん(仮名・29歳)が、自身の趣味である舞台鑑賞において体験したエピソードです。中学生のときに、半強制的に親に連れられていったミュージカルが、聡太さんの舞台ファンとしての始まりでした。最初は渋々といった様子だったものの、いざ鑑賞すると、その魅力に取りつかれた聡太さん。それ以来、舞台鑑賞にドはまりし、年に数回は必ず作品を鑑賞するという生活を続けてきたそうです。
その習慣は、もちろん聡太さんが社会人になってからも続き、忙しい仕事の合間をぬって鑑賞活動にいそしんでいました。そんなある日、聡太さんはあるミュージカル作品を鑑賞することになりました。
「その作品は、何年にもわたり、毎年再演が繰り返されているもので、特段舞台に興味がない人でも知っているような超人気作品です。自分も過去に何度か鑑賞済みで、お気に入りの作品のひとつです」
と、聡太さんは語ります。しかも、今回聡太さんが入手していたのは、なんと3列目のチケット。良い席で大好きな作品を見られるということに、いつもの観劇前とは比にならないほど興奮していたようです。
舞台上のキャストに違和感
いよいよ舞台が開演。この作品の醍醐味のひとつともいえる、キャストが総出のオープニングナンバーが繰り広げられます。座席の近さもあり、今まで以上の迫力に、興奮の絶頂にいた聡太さん。そんな中、ふと、ある女性アンサンブルのキャストが目に入った聡太さん。
違和感を抱きつつも鑑賞に没頭していた聡太さん。そして、ミュージカルはいよいよフィナーレを迎えます。カーテンコールが始まりまずはアンサンブルのキャストが一列に並び、あいさつをします。
聡太さんはもう一度、あの女性キャストに目を向けてみました。その瞬間、彼女は高校時代、卒業間際に好意を寄せていた人だということに気づいたのです。メインキャストのカーテンコールが続くものの、もはやそれどころではない聡太さん。終演後、急いでキャスト表を確認してみると、アンサンブルキャストの中に、確かにその同級生の名前が書かれていたそう。
「実は、好きだったのに告白すらできず卒業を迎え、離れ離れになってしまったという苦い思い出があったんです。憧れだったあの子が、アンサンブルとはいえ有名作品に演者として出演しているなんて知って、もはや、鑑賞している時以上の驚きと興奮でした」