少し怪しいと分かっていても、「大金が入る！」と言われると、思わずその話にのってしまう人も多いのではないでしょうか？ 仲の良い友人からの勧めならなおさらです。今回は信じていた友人に騙されてしまった男性の話を紹介します。

※画像はイメージです

趣味アカを通じてできた友人

　今回お話を聞いたのは雅也さん（仮名・29歳）。

「もともと人と話すのが好きだったので、会社の同僚とも仲良くしたいなと思っていたんですが、コロナ禍でほとんどリモートワークになっちゃって。全然会社の人と交流が無かったんです。それでツイッターで趣味アカをつくって、同じ趣味の人と会話を楽しんでいました」

　そのなかで特に気が合うAさんという男性がいたそうです。

「Aは同い年だったので、趣味以外にも『昔こういうの流行ったよね～』みたいな会話でも盛り上がりました。LINEを交換して、電話をするくらい仲良くなっていました」

　コロナ禍で人との交流が減っていた分、久々に友人ができてとても嬉しかったと言います。

同い年なのに収入が倍以上!?

　仲も深まったある日、収入の話をすることがあったそうです。

「Aは同い年で、そんなに大企業に就職しているわけでもないのに、僕の倍以上稼いでいました。倍以上となると、もう悔しいとかいう感情は通り越して、驚きのほうが大きかったです」

※画像は取材を元に編集部とライターにて作成（以下同じ）

　思わずそのやり方をLINEで聞いてしまったという雅也さん。

「Aは副業をしていると教えてくれたんです。ネット上で、企業の商品をうまくPRし、その売り上げに応じて、自分にも収入が入ってくると言われました。テキストがあってその通りにやると簡単に稼げるって。『副業』と聞くと、正直僕は怪しいイメージしかなかったんですけど、当時生活に余裕もなかったし、お金もなかったので、『これで金持ちになれるかも？』って思ってしまったんです」

　テキストは3万円程度。当時の雅也さんにとっては大金でしたが、Aさんを完全に信頼しきっていた雅也さんはテキストを購入したそうです。