サラリーマン投資家が1億800万円物件を…敏腕投資家らの「ベストバイ首都圏不動産」
2021年1-10月の首都圏マンション平均販売価格は6565万円とバブル期を超える高値で推移。買い時、売り時も難しい首都圏不動産のなかで、実際に購入した3人の敏腕投資家たちに戦略と展望を聞いた。
借地権付物件は割安
今回話を聞いたのは、一棟収益不動産を扱う不動産会社の営業として活動する傍ら、自ら一棟もの不動産投資を実践する関田タカシ氏(@takashi_sekita)、累計5億円の不動産を購入したファイナンシャルアカデミー不動産投資スクール講師の束田光陽氏(@koyotsu)、手堅い投資を信条とするトーマス高島氏の3名だ。
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関田タカシ(以下、関田):2021年に買ってよかったのは山手線駒込駅付近、平成元年築のRC物件。1億800万円で買いました。敷地は40坪ほどで、21㎡・1Rと34㎡・1LDKが混在する全10戸。山手線内側の駅チカで利回り10%超なので満足感も高いです。
トーマス高島(以下、高島):駒込でその条件だと平均相場は1億8000万円ほどでしょうか。好条件ですね。
関田:借地権付きだったので割安で買えました。所有権だと23区の駅チカ物件で10%超の利回りは難しい。地主はお寺で借地料は40坪で月2万8000円と破格なのもプラス要素ですね。
束田光陽(以下、束田):今の市況で所有権にこだわるとなかなか収支が合わず、物件は買えないですからね。
売却物件のエリアから離れた会社が物件を預かると割安
高島:私は板橋区にある120㎡の戸建てを1500万円で購入。駅からは徒歩15分です。エリア相場が2500万円なのでまさにベストバイですね。
関田:これもかなり割安ですが、訳アリとかではなく……?
高島:実はこれ相続物件なんです。
束田:なるほど。相続税の関係で売り主としては早めに処分したいでしょうからね。
高島:それと専任媒介の仲介会社が北区の会社だったので値付けが甘かった。売却物件のエリアから離れた会社が物件を預かると割安になりやすい。