いい人脈、幸せに生きる人脈づくりとは?スタートアップ11社顧問の“人脈のプロ”に聞いた
AIやブロックチェーンなど最先端技術のスタートアップ11社の顧問・アドバイザーを務めている 株式会社JY LINK 代表取締役社長・河上純二さん。株式会社丸井に入社後、映像クリエイターやUSENのインターネット事業部門責任者などを経験。また2000名を超えるコミュニティサロンを運営し、2021年6月には『10年後に活きる人脈のつくり方』という書籍を出版しました。
今回は「人脈の大事さと作り方」についてフジテレビ「#シゴトズキ」MCの清水俊宏さんが話を聞きました。
11社もの顧問業をどうこなす?
清水俊宏(以下、清水):河上さんは11社もの顧問業、アドバイザーをされているということですが普段はどんな生活、お仕事をされているのでしょうか?
河上純二(以下、河上):上場を目指しているベンチャー企業や実業の企業で顧問をしています。経営陣の側に寄り添う「50歳サテライト衛星的なおじさん」として、経営会議にジョインしながら外部からヒト・モノ・コト・カネを持ってきたり、スタッフのモチベーションを上げたり、資金調達や事業計画書作成の手伝いをしたりと、並走しながら幅広くお手伝いさせていただいています。
清水:1つの会社で色んな仕事をしているだけでもいっぱいいっぱいになるんですけど、11社も顧問をされていてそういったことはないんですか?
河上:もうちょっとできるかなと思うくらいです。普通に企業で仕事をしているときも業務は多岐に渡っていると思うので、感覚としては業務が1つひとつの会社に分かれているだけ。
顧問という立ち位置は、奥に入ってオペレーションの問題や課題までは踏み込んで見ることができないし、考えることもできないのであくまで表面的なところをたくさん見ている感じです。多分見ているフィールドの領域の幅は企業にいらっしゃる方とそんなに変わらないと思います。
企業共通の課題とは
清水:たくさんの企業を見ていて、共通の課題などはあったりしますか?
河上:主にアーリーステージのベンチャースタートアップを手伝うことが多いので、まず「人材や社内コミュニケーションなど成熟や発展に向けた問題」は多いですね。また、2つ目に会社が大きく業績を伸ばすために必要な「外部とのパイプネットワークが足りていない」という話は多いので課題感があります。
もうひとつは「資金調達」です。やっぱりステージを上げていくために必要な資金調達に苦戦しているところも多いので、この3つが大きな共通課題ですね。
清水:外部との繋がりや広がりについては、河上さんの人脈を伝えているんですか?
河上:私は50歳なんですが、皆さんもこれまでそれなりにたくさんの人に会ってきてるじゃないですか。若い経営者たちは、その人たちの力を利用したほうがいいと思うんですよね。経営陣の今後の人脈も広がるので活用していいと思います。