bizSPA!

まるでスイーツ!甘くてトロトロなクラフトビールとは?社長のビール開発に対する思い

ビジネス

 日本をはじめ、世界各地でクラフトビールの市場規模はどんどんと拡大している。ここ数年で「クラフトビールマニア」になった人も多いのではないだろうか。斬新な風味のクラフトビールも増え、初心者でも挑戦しやすい商品が充実している。

クラフトビール

Far Yeast Brewing代表の山田司朗さん

【画像をすべて見る】⇒次へ>をタップすると次の画像が見られます

 山梨県のクラフトビール会社「Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)」もそのひとつだ。2019年末に始動した「NIGHT WATCH PROJECT(ナイトウォッチプロジェクト)」では、その第6弾として“甘くてトロトロ”なココナッツプリン&チェリータルト風クラフトビールが10月末に発売され、大きな話題となった。

 Far Yeast Brewing株式会社代表である山田司朗さん(46歳)は、大手IT企業でファイナンスや役員を経験後、ケンブリッジ大学大学院に留学、そしてビール業界で起業し成功した異色の経歴の持ち主だ。インタビュー前編に続いて、後編である本記事では、スイーツ感覚のクラフトビール開発秘話や、クラフトビール作りに対する思いを語ってもらった。

あえて社外に企画担当を置いている

――今回“甘くてトロトロ”と話題となったNIGHT WATCH PROJECT第6弾ですが、この企画はどのようなきっかけで始まったんですか?

山田司朗(以下、山田):NIGHT WATCH PROJECTは「ビールの面白さ」とか「クリエイティビティ」を追求するために始めたプロジェクトで、あえて社外に企画担当を置いてやっています。社内の人間だけで企画すると、どうしても保守的になってしまうことがあるんですが、社外の人も企画に関わることで、斬新なアイデアが生まれるんです。

――社外の人のアイデアも活かすということですか。面白いですね。

山田:そうですね。「ペイストリービール」と呼ぶんですが、お菓子のように甘いビール、フルーティーなビール、あとは近年アメリカの美容・健康業界で大ブームとなっているCBD(カンナビジオール)を配合したビールなど、チャレンジングな商品にトライしています。

新しい視点で面白いビールを

クラフトビール

ココナッツプリン&チェリータルト風クラフトビール

――NIGHT WATCH PROJECTの社外企画担当は、具体的にはどのようにして選ばれた方なんですか?

山田:一応、覆面ということになってるんです(笑)。あくまでも出来上がったビールの面白さでご判断いただければと思っています。

――そうなんですね。最初にこの商品の企画を聞いた時はどう思いましたか?

山田:内部だけの企画だと、どうしても保守的になってしまうのが課題だと感じていたので、外部の人が新しい視点で提案してくれて、純粋に面白いと思いましたね。

おすすめ記事