結婚直前でフラレた28歳男性を救った「空気が読めない友人」の話
あなたのまわりには「空気が読めない」人はいますか? 話の腰を折られたり、傷つくことを言われたり、空気が読めない人によくないイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、そんな空気の読めなさに救われる人もいるのです。
結婚目前だった彼女に「好きな人ができた」とフラレたばかりの大谷秀晴さん(仮名・28歳)。2人は大学時代からの付き合いだったため、共通の友人たちも2人の別れに驚き、大谷さんを心配してくれていました。
結婚目前で振られた男の後悔
「フラレたこともかなりショックではあったんですが、友人たちが明らかに気を使って接している感じがしてそれもなんだかショックでした。もっと笑い飛ばしてくれるような奴らだと思っていたんですが、よそよそしさがすごくて……。でもそんな中で、1人だけは違ったんです」
ダブルのショックで落ち込んでいた大谷さんのもとに、友人の1人であるFさんからLINEが届きました。彼は学生時代から「空気が読めない」と言われ続けていた人物。
Fさんから届いたのは「結婚ダメになったんだって? 飲もうよ!」というストレートな言葉。現実をさらに突きつけられた気がして、一瞬ショックを覚えたものの、友人の中でこのように誘ってくれたのはFくんが初めてで、大谷さんは少し嬉しくなりました。
ストレートな表現にちょっと救われる
「実際に飲みに行くとやっぱり容赦ない言葉の連続で、結構くるものはあったんですが、逆にそれがよかったというか……。僕は普段いろいろと気を使って話すので、本当の気持ちや考えを言えないことも多いんですが、Fくんは僕の言葉もストレートに受け取ってくれるので余計なことを考えなくていいというのは楽でした」
しかし、2人で飲んだ後もFさんはLINEで何度かフラレたことについて聞いてきます。大谷さんはそのたびに悲しい事実を思い出してしまうように。そして徐々にそんなFさんに対して怒りがこみ上げて来てしまったのです。
Fさんが元カノについてのLINEを送ってきて数回、ついに大谷さんの怒りが爆発してしまいます。普段ならぐっとこらえてしまう大谷さんでしたが、そのときはなぜか我慢できずメッセージでFさんにその怒りをぶつけてしまうのです。