納豆に砂糖、すき焼きは豚肉…北海道の“独特な食文化”に驚きを隠せない
南北に細長い日本列島は、似ている部分も持ちつつも地域によって異なる食文化があります。なかでも北海道は食の宝庫として旅行者や出張客から現地での楽しみのひとつになっていますが、その食文化は思っていた以上に個性的。そこにカルチャーショックを受ける人もいます。
大手メーカー社員の栗生功男さん(仮名・27歳)は、それまで勤めていた関西から今年に入って転勤で帯広に赴任。初めての北海道暮らしを楽しみつつも食文化の違いについて戸惑うこともあるようです。
豚丼は食べに行かずに作って食べる?
「夏場はこっちも日中30度を超える日が多く、思ったよりも暑いですが湿度がなくてカラッとしているので過ごしやすいです。車でちょっと郊外に出ると、十勝平野の農村地帯が広がり、自分が北海道に居ることを実感します。一応、赴任期間は3年なんですがここなら一生住んでたいですね(笑)」
ちなみに北海道は大学時代に一度旅行で来ただけ。当日訪れたのは札幌と小樽、旭川で、現在の勤務先と自宅がある帯広に関しては何の予備知識もありませんでした。
「前に来たときは、ジンギスカンや味噌ラーメン、ウニやイクラが入った海鮮丼といった超ド定番のものしか食べておらず、帯広が『豚丼の町』として有名なことすら知りませんでした(苦笑)。
地元で有名な店は何軒か行きましたが、会社の方から『地元民にとって豚丼は、自分で作るもの』と言われ、それからはスーパーで売ってる豚丼のタレを購入し、今では定番の自炊レシピのひとつです。タレに絡めて焼くだけなので料理が苦手な自分でも簡単に調理できるのがいいですね」
赤飯に入っている豆がデカい
ただし、仕事で疲れている日は自炊が億劫になり、スーパーの弁当や惣菜で済ませてしまうことも。ただし、売り場に並んでいる定番メニューでさえ、よく見ると自分が知っているものとは似ているようで非なるものだったといいます。
「からあげが北海道でザンギと呼ばれている程度の知識はあったけど、それよりもビックリしたのは赤飯です。パック詰めの赤飯が並んでいて、お米は赤いのですが豆が小豆じゃなくて甘納豆だったんです。
思わず二度見して、デカッ!って小声でツッコんじゃいましたよ。翌日、会社の人に話したら『それの何がヘンなの』って。そのくらい当たり前になっていることがスゴいですよね。しかも、食べてみたら甘納豆バージョンの赤飯も結構イケるんですよ(笑)」