TikTokを席巻する謎の4人組。人気の背景に「毎日投稿をしない」こだわり
「いやヤバいでしょって話だよね〜」この独特の言語センスで2021年上半期を席巻したのが、TikTokの人気クリエイター・マツダ家の日常(@matsudake)。
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なんと、彼らはTikTokをはじめてまだ1年も経っていないにもかかわらず、フォロワー数は90万人超と爆発的に人気です。「いやヤバいでしょ」「ロスチャイルドファミリーマート」。正直この言い回し、耳にしてもまったく意味はわかりません。でもなぜか記憶に残ってしまう……。
このブームはなぜ起きたのか? 今、TikTokで誰もが真似したくなるコンテンツが生み出されるレシピの生み出し方を、メンバーの関ミナティさんに聞きました(以下、TikTok公式note編集部が行ったインタビューをもとに構成)。
わずか半年強でフォロワー92万人に
4人で活動するマツダ家の日常。皆さんのプロフィールは謎につつまれていますが、もともとはどのような仕事をしていたのでしょうか。
「僕の場合はクリエイターとは全く別の仕事をしてました。でも、コロナの影響で仕事の時間が減ってしまい、仲間でよくキャンプに行くようになって。そのキャンプで“Mr.都市伝説”関暁夫さんのモノマネをしたら友達がツボに入って爆笑して、3時間ぐらいずっとモノマネしていました。それで、友達が『絶対にTikTokに投稿したほうがいい』と提案してくれて……でも、その時はその場で終わっていました。
ただ、キャンプの1週間後くらいに『大事な話がある』と、その友達に呼び出されて、何の話かと思ったら『いつ投稿するんだ』と詰められたんです(笑)。そこまで言われたら……とTikTokを始めることになったんです」
こうしてマツダ家の日常さんが最初にTikTokに投稿したのが2020年11月27日。それからわずか半年程度でフォロワーを92万人にまで増やすことになったのです。
4人で決めたルール。「あえて毎日投稿しない」
「#いやヤバいでしょ」は「TikTok2021上半期トレンド」の「チャレンジ部門大賞」に選ばれました。
「最初に投稿した『#ロスチャイルドファミリーマート』のシリーズを投稿してフォロワー数が30万人ぐらいになりました。その後、ラップの動画を投稿してフォロワー数はさらに増えていって……」
とはいえ、もともとラップをしたことはなかったそうです。
「そのころはTikTok全体でラップが流行っていたこともあり、ラップを投稿するたびにフォロワー数が伸び、60万人以上になりました。このままラップの動画を投稿し続ければフォロワー数が増え続けるという感触がありました。が、そこで1度、ストップをかけたんです」
ラップ動画の投稿はやめ、さらにルールとして「毎日投稿をしない」ことを決めたそう。今や、トップのTikTokクリエイターは毎日投稿するのが当たり前の時代。にもかかわらずそう決めた背景は?
「仮に毎日投稿する形にしたら、『楽しいからやっている』から『やらないといけないからやっている』に変わってしまう気がしたんです」