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2万円未満でiPhone並みの実力?新興“中華スマホ”最新機種を実際に使ってみた

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「iPhoneばかりがスマートフォンではない」というのが、日本人スマホユーザーの約3割を占めるAndroid派の言い分だ。それもその通りで、世界的に見ればAndroidユーザーのほうが多数を占める。

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「OPPO Reno5 A」 ©︎オウガ・ジャパン

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 今日のAndroidスマホ市場で存在感を示しているのが、中国系のメーカー(いわゆる「中華」)である。世界シェア1位は古豪ともいえる韓国Samsung社だが、中国のXiaomi社とOPPO社が追い上げを見せている。上述した中韓の3社が、世界スマホ市場のシェアの約半分を占有している。

 ここ数年の間に「中華スマホ」が躍進した理由は、低価格だけではない。最新チップをいち早く採用し、合理的な生産ラインで高性能な製品を作り出しているからである。今回はそんな「中華スマホ」の最新作を試してみた。

Huaweiの遺志を継ぐOPPO

「中華スマホ」に寒風が吹き荒れたのが、トランプ政権下の2019年である。当時の最有力メーカーだったHuawei社が、米中貿易摩擦の煽りを受け、Android端末からの撤退を余儀なくされた。直後は「中国系のスマホメーカーが全部なくなる」という噂まで流れたが、アメリカの政権交代もあり、当面の懸念は払拭された形となった。

 Huawei亡き後のAndroidスマホ市場で支持を伸ばしつつあるメーカーが、同じく中国のOPPOである。数年来のOPPOユーザーによれば、「標準的な性能を満たしつつ、価格もそれなりなのが魅力」とのこと。別のガジェットライターも、本人はSONY派でありながら、「ミッドレンジ(中くらいの性能を持つ機種)ならばOPPOが一番コスパが良い」と太鼓判を押す。

 最新の「OPPO Reno5 A」にしろ、定価で4万3800円(実売価格はそれ未満)を付けていて、市場でのライバルはiPhone SE(第2世代)だとわかる。そんな“経済機”である最新機種「Reno5 A」につき、OPPO社より借り受ける機会が生じたので、試用した感触をレビューしていきたい。

まさしくミッドレンジの性能

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OPPO Reno5 Aの実機。タッチパネルのサイズは約6.5インチで、片手でホールドしながら操作するのは厳しいサイズだ

 Reno5 Aは公称4000mAhのバッテリーを搭載(実効3900mAh程度)。これを「物足りない」とするレビューも散見されるが、実はiPhoneシリーズの最高峰「iPhone 12 Pro Max」よりも大容量である。CPUの電力効率などもあるため一概に比較はできないが、こちらが激しく不足だというわけでもない。とはいえ、現在お守り代わりにモバイルバッテリーを携帯しているのならば、そのまま持ち続けるべきだ。

 5Gネットワークへの接続も可能だが、そちらが本領を発揮するのはしばらく後のことになるだろう。その他、「おサイフケータイ」や指紋認証(背面)、顔認証、eSIM対応など、現代のスマートフォンに求められるおおかたの機能は網羅している。

 キャッチコピーは「カメラで選ばれたいスマホ」とのことだが、むしろ市場で評価されるのは、安価ながらも“全部入りスマホ”として手堅くまとまっている点だろう。6.5型の筐体サイズが手に馴染むかは人それぞれだが、ディスプレイの品質は良いし、デザインもこなれている。

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