年収アップを実現させる「職務経歴書」5つの書き方ポイント
転職で年収アップを叶えたい! そう思って転職活動を始めたものの、なかなか書類通過しないと悩んでいませんか? 大手エージェントによれば一般的に転職活動における書類通過率は30%程度と言われています。けれど、書き方次第では通過率を大幅にアップすることが可能です。
筆者が運営し、転職サポートを行う「wami career」では過去に職務経歴書をイチから作り直したことで書類通過率が5%から60%にアップしたケースや、当初エージェントから「紹介できる案件はない」と言われた方が多くの案件を紹介され、年収アップの転職を叶えたケースが多くあります。
転職エージェントに登録したけれどぞんざいな扱いをされた、という方は職務経歴書を見直すチャンスです! 金融業界で管理職として新卒・中途採用、人材育成に11年間従事した経験から、年収アップを実現させる職務経歴書作りのポイントをお伝えします。
ステップ1)担当業務を徹底的に洗い出す
職務経歴書は職務要約から始まりますが、ここは飛ばして職務内容から作成します。理由はステップ4に記載していますので、ここでは省略します。
【よくあるNG例:重要な業務にも関わらず担当業務を全部書いていない】
ある企画職兼営業職の求職者の職務経歴書には、新規顧客開拓と商品受発注作業とだけ書いてあり、商品企画・提案が全く抜けていたことがあります。また話を聞くと品質管理・生産管理までも行っていることが分かりました。
自分の仕事は自分が一番分かっていると思いがちですが、いざ書き出してみると案外漏れてしまうものです。担当業務の洗い出しが不十分だと次に行う実績の洗い出しも不十分になってしまいますので、しっかり洗い出すことが大事です。
また、自分の担当業務を説明できてもどう書いていいか分からないことがあります。その場合は現職に近い求人案内を検索して、合致する職務内容をコピペしましょう。例えば、工場における衛生管理・ロスを防ぐなどの取り組みは生産管理と記載することができます。
【よくあるNG例:担当業務をなんでもかんでも書いてしまう】
業務を全て洗い出すことは大事ですが、なんでもかんでも書いてしまうのは逆にNGです。例えば営業職や企画職ならば、電話対応や書類管理などの付随業務は書く必要はありません。重要な業務だけに絞って残りは思い切って削除しましょう。
ステップ2)実績はプロセスと数値で明確に
担当業務を洗い出したら業務1つひとつに対する実績を洗い出してみましょう。洗い出す時のポイントは「何を」「どのようにした」結果、「どうなったのか?」を書くことです。そして「どうなったのか?」の箇所には数値を加えてみましょう。
【よくあるNG例:トレンドを取り入れた新商品を毎月提案した】
毎月提案しただけでは単なる業務です。その結果どうなったのか? が実績となります。具体的成果を追加して「トレンドを取り入れた新商品提案を行い、年間15万食(約2000万円)の受注を獲得した」などとすると目に見える実績となります。
【よくあるNG例:会議を運営した】
これはただの業務です。担当業務欄に移しましょう。