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慶応大卒の“異色ナンパ師”が警告「日本人のコミュ力低下が止まらない」

暮らし

 コロナ禍の巣ごもり生活がもたらしたのは、リモートワークなどの働き方の変化だけではない。

オンライン飲み会

画像はイメージです(以下同じ)

「1年以上飲み会に顔を出していないという人も珍しくないなか、いまデートや飲み会でのコミュニケーション能力が圧倒的に落ちています」と語るのは、慶應義塾大学卒業後、同大学院政策メディア研究科研究生を経て、パリ大学留学という経歴を持つ異色のナンパ師・零時レイ@nanpasireiji)氏だ。

ビジネス向けのノウハウを応用

 零時氏はデートに向いているスポットやモテるファッションなどを説くナンパ師とは一線を画し、アカデミズムの理論に基づいたNLP(Neuro Linguistic Programing、神経言語プログラミング)を駆使したコミュニケーション理論を独自で構築。

「男と女」という関係性でナンパを捉えるのではなく、動物として感情が揺れ動き、相手に親近感を持つためにはいかなる方法が有効かを研究している。

「私の専門であるNLPは、少し催眠を取り入れたような、もともとビジネス向けにパッケージングされたノウハウです。NLPナンパはわりと高学歴で非モテのこじらせた欧米の若者の間で広まっていた理論です。これを、日本のストリートナンパの文脈に落とし込んだものになっています」

対面でしっかり話せる人が減少

零時レイ氏

零時レイ氏

 そんな彼は、「コロナ禍で人々は恋愛が下手になっている」と指摘している。この最大の問題はどこにあるのか。

「対面で人と話すときに自信満々に話す人が圧倒的に減りました。これは恋愛だけではない。商談でも男性から“オスっぽさ”が急激に減っています

 もともと、日本では昔から目上の人に向かって顔を上げず、直視しないように教育されてきた歴史がある。それもあり、なおさら男が弱くなっています。

 コミュ力が落ちているというのはすなわち、空気をつくれる能力を持つ人が減っているという意味です。それは相手の目を直視できたり、表情で相手を支配したり感情を揺れ動かすことができる力によって生まれます」

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