ゲームを買うだけでも大冒険!?ファミコン期の小中学生を待ち受けていた恐ろしいワナ
昭和を生きたアラフォー世代には当たり前でも、フレッシャーズにとっては驚きの「昭和ゲームの都市伝説(!?)」って意外にありますよね。
週刊誌や専門誌を中心にゲームの紹介・批評を手がけるライターの卯月鮎さんに、そんな昭和ゲームの都市伝説を全4回に分けて紹介してもらいます。ついに最終回! もし、20代で知っていたら、かなりのゲーム通!
昭和のファミっ子たちを悩ませた「抱き合わせ」とは?
最近は平野ノラさんのおかげで「おったまげ~」「ぶっとび~」など、80~90年代の流行語の一部は復活していますが、「やるっきゃない!」「オバタリアン」「ぷっつん」といった大部分の流行語は死語になっています。
ゲームの世界でも「カセット」「Bダッシュ」「面クリ」「エディット」あたりは、すっかり廃れてしまっていますね。同じようにもう死語ですが、当時のファミっ子にとってトラウマに近い言葉が「抱き合わせ」です。
「抱き合わせ」は、人気のある商品と売れ残った商品をセットにして販売する手法。たとえば大ヒットした『ドラゴンクエストⅢ』が欲しくても、不人気なソフトとセットにされてしまい、2本分の値段を出さないと売ってもらえない……というズルいやり口が横行しました。
私の場合は近所のおもちゃ屋で本体と『スーパーマリオ』を買おうとしたら『いっき』というソフトが「抱き合わせ」でついてきて、仕方なく購入しました。
今となっては『いっき』も伝説のバカゲーとして人気があるものの、当時は子供心に「何? このゲーム、ダサい!」とガッカリしたのを覚えています。
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