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“上司と良い関係を築けない人”に共通すること

学び

 こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“上司と良い関係を築けない人”に共通すること」です。

上司と部下

※画像はイメージです(以下、同じ)

 ぼくは新卒で就職してから2年ほど、非常に仕事がしんどい時期が続きました。一生懸命取り組んではいたものの、上司から評価されることもなく、明確に語れる価値を出すこともできず、空回りする時期が続きました。

 しかし、当時の上司たちの顔を思い出してみると、能力的にはもちろん、人格的にも素晴らしい方々でした。社内でも非常に高く評価されており、部下を潰すようなブラック上司はほとんどいませんでした。その方々と「良い関係を築けない」というのは、やはり自分自身に問題があったのだと言わざるを得ません。

上司と良い関係を築けなかった当時を振り返ってみる

 そもそも「良い関係を築く」とは何でしょうか。ぼくは「信頼し合える関係」と定義しています。上司は心置きなく部下に仕事を頼めるし、細かく指示をしなくても任せられる。部下は、その上司のためなら一生懸命働くし「これおかしいな?」「納得できないな」ということがあれば、素直にそれをレポートできる。そういうものが「良い関係」だと考えています。

 ぼくの最初の上司たちは、一般的には「非常に良い上司」に区分できるはずです。部下に無理させすぎないようにもしていましたし、相談があれば何でも聞いてくれる、そんな方々でした。

 しかし、ぼくは彼らに「心置きなく相談」「わからないことがあったらすぐ質問」ということができず、いつもビクビクしていました。彼らは非常にオープンだったのにも関わらず、自分からその関わりを断ってしまっていたのです

上司たちもまた、苦しんでいた

悩む

 また、上司たちはぼくと「良い関係」を築けていたかというと、そうではなかったと思います。指示をしてもそれを理解しているのかわからないし、上がってくる成果物も期待しているものとだいぶズレている

 だから、かなり簡単な仕事しか渡せないし、逐一進捗を確認しなくてはならない。そういう状況に彼らも苦しんでいて、「どうすればきみがもっとのびのび働けて、本来の力を出せるようになるだろうか?」というセッションをやってくれたりもしていました。

 せっかくそんな素晴らしい環境にいて、良い上司たちがいたにもかかわらず、なぜぼくは彼らと良い関係を築けなかったのか、非常にもったいなかったな、と思います。

 ビジネスパーソンの方々の相談に乗っていると、当時のぼくと同じような状況にいる方が多いように見受けられます。この「上司と良い関係を築けない」という症状を持つ人には、ある共通の原因があります。まずそれに気づくことから始めてみましょう。

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