ブームの千葉移住、「不満は“都民プライド”との闘いだけ」と実践者が語る
コロナ禍で住まいや暮らしの課題が浮き彫りになり、“移住”がホットワードになる昨今。「LIFULL HOME’S」が発表した「コロナ禍での問合せ増加率ランキング」の首都圏版では、1位に八街(八街市)、2位に姉ケ崎(市原市)、3位に大網(大網白里市)と、千葉県の駅が上位を独占した。そんな注目度ナンバーワンの千葉移住の魅力に迫る!
妻の妊娠で子育て移住。都内通勤も問題なし
IT系サラリーマンで双子の父、山内卓也さん(仮名・35歳)。5年前に妻の妊娠をきっかけに、30年間暮らした地元、杉並区・西荻窪から妻の実家がある市川市に移住。以来、駅徒歩10分、築15年3DKの賃貸マンションで暮らしている。
「家賃が月10万円で、都内に比べるとかなりお得。コロナ禍の在宅勤務でも仕事部屋を設けられる間取りでした。共働きで激務なので、義父母に育児面ではかなり助けてもらっています」
ほかにも子育て面のメリットは多いという。
「都会の便利さを享受しつつ、千葉の自然も堪能できるハイブリッド型子育てができます。京葉道路市川インターが近いので、都内にもすぐ行ける。また近所には潮干狩りやBBQができる『三番瀬海浜公園』や『アスレチックありのみコース』、巨大ゲーセン『大慶園』といったレジャー施設も多く、休日の子供との過ごし方に困ることはありません」
唯一の不満は“都民プライド”との闘い
今は都内への通勤が復活したとのことだが、電車も便利だ。
「東京駅へ通勤するのですが、総武線快速で20分。むしろ杉並から通うより近い。新宿方面へは本八幡駅始発の都営新宿線も強い。座ることができ、30分以内で新宿駅に着くので重宝しています」
唯一の不満は自身の“都民プライド”との闘いくらいだという。
「都知事選に投票できないのは悲しい(笑)。でも都内と変わらない便利さで住宅費が抑えられるので、今後は市川市で家を建て、浮いた分を養育費に回したいですね。都内私立中学も通える距離ですし」
シティボーイでも自分の気持ちと折り合いをつけられれば、子育てにはベストな環境かも?
<取材・文/週刊SPA!編集部>