ツイッター「クソリプ防止機能」に賛否両論。恩恵は著名人だけ?
Twitterの仕様変更が話題になっている。ツイートの投稿時に、リプライを受け付ける範囲を3種類から選択できるようになった。これによって、一部のユーザーを悩ませてきた「クソリプ」の発生を、一定程度防止できるのではないかというのだ。
「クソリプ」の指す範囲はまちまちだが、受け取ったユーザーが不快に感じた返信がこう呼ばれる傾向にある。リプライの投稿者に悪意があるかどうかは問われないことが多い。
ではこの新機能によって、SNS空間はどういう影響を受けるのだろうか。すこし考えてみたい。
知らない人からのリプライを抑制
まずは新しい仕様について、簡単に解説しておこう。
8月11日より、ツイートの投稿時に「すべてのアカウントが返信できます」と書かれている部分をクリックすると、「返信できるアカウント」を制御することができるようになった。
この画面で「フォローしているアカウント」を選択すると、自分のフォローリストに掲載されている相手のみが返信可能になる。
また、「@ツイートしたアカウントのみ」を選んだ場合には、指定したアカウントのみがこの投稿にリプライできる。ここで「返信できるアカウント」として「@ツイートしたアカウント」を選択し、なおかつ本文中に「@アカウント名」の文字列が含まれない場合、「誰もリプライできないツイート」を投稿することもできる。
ただし、この設定を行った場合でも、投稿がリツイートされたり、引用ツイートが作成されたりすることはある。それらを含めて拒否したい場合には、アカウントを非公開設定にするしかない。
新機能はメンションには関与しない
この機能によってTwitterが便利になるかと言われたら、あまり実感は湧かない。
Twitterで行われている嫌がらせには、卑猥な写真をメンション(@アカウント名 を付けたツイート)で送るといった例があるが、新機能はメンションには関与しないので、こういったハラスメントを防ぐことはできない。
また、Twitterで不特定多数からの嫌がらせを受けているのは、著名人のアカウントが主である。したがってこの変更は、ほとんどのTwitterユーザーの使用感に影響しないだろう。