グーグルが「低スペックゲームの配信」を始めた理由。目指すはソリティア?
「クラウドゲーミングプラットフォーム」としてGoogleが開始し、前回の記事でも紹介した「Stadia」だが、残念ながらこれはコケつつある。
日本でのサービス開始日は未定だが、どうやらラグの問題が解決を見ないようで、ゲーマーからの評価は著しく低い。
そんな「Stadia」との関連は不明だが、Googleは米国時間2月13日、HTML 5で製作されたゲームを集めたプラットフォーム「GameSnacks」のサービスを開始した。
「Flashゲーム」を思い出す内容
サーバーにあるゲームプログラムを動かすという点では、「Stadia」と同様の「クラウドゲーム」である。ブラウザさえ動けば遊べるため、スマホ・PCのどちらからもプレイ可能。しかし仕組みはずっと古く、「ブラウザゲー」や「Flashゲーム」と呼ばれていたものとほぼ同一の要領で遊ぶこととなる。
「GameSnacks」で配信されているゲームは6種類(執筆3月3日時点)。タイミング良く前進するだけの「Bridge of Doom」、ビーバーを操作するアクションゲームの「Jump with Justin」などがある。「Bubble Woods」と「Jewelish Blitz」は、すさまじく既視感のあるパズルゲームだ。
正直なところ、新規性のあるゲームも、リッチさを感じさせてくれるゲームもない。ゲームはどれも、00年代初期の「iアプリ」で見られたような内容である。もしくは、日本でiPhoneが発売される前、スクロールホイールだけで遊べる「iPodゲーム」というニッチな市場があったが、それにも近い。
ブラウザゲームといえば、『艦隊これくしょん』をヒットさせた「DMM GAMES」などのプラットフォームがすでにあるが、規模感としても内容としてもはるかに劣っている。
ハイスコアを競うタイプのゲームが多いにもかかわらず、オンライン集計が行われないというのも虚しいところだ。PCにせよスマホにせよ、「GameSnacks」にわざわざアクセスしてゲームを遊ぶ動機には乏しい。