総フォロワー数85万超!人気モデルに学ぶ「SNS時代のブランドづくり」
スマートフォンの普及やSNSの台頭によって、誰もが「メディア」として自らの主張を情報発信していける世の中へと変革した。紙からWeb、そしてSNSへ。個人の生き方や考え方に共感する社会へとシフトする中で、個人の「ブランド作り」が問われるようになってきた。
しかし、どのようにしていけば良いのだろうか。今回は、ファッション雑誌『Zipper』(ジッパー、現在は休刊)の専属モデルとして活躍後、インフルエンサーやブランドディレクターなど、多彩な活動を行う瀬戸あゆみさん(@setoayumi)に話を伺った。
全てにおいて自分のフィルターを通す
瀬戸さんは、InstagramやTwitterなどSNSの総フォロワー数が85万人にのぼり、青文字系モデルNo.1としての呼び声も高い。
青文字系とは、原宿系に代表される個性的なファッションスタイルの総称。「ガーリーでポップ」「奇抜なファッション」というイメージがあるが、根底にあるのは「自分の着たい服を着て、自分らしいおしゃれをする」ことだ。
『Zipper』の人気読者モデルとして自分の世界観を発信し続けた彼女は「全てにおいて自分のフィルターを通すことでセルフブランディングをしてきた」と話す。
「モデルは16歳から始めました。当時は今みたいにインスタやツイッターなどSNSがない時代。雑誌がトレンドを作るほどの影響力がありました。どう自分を見せていけば良いかを常に考えていましたね」(瀬戸さん、以下同)
夢中になれるくらい好きなことを探す
「私は80年代に代表されるアメリカのポップカルチャーが好きなので、『アメリカっぽいかそうでないか』という基準で、ファッションの柄や色をチョイスし、自分のコーディネートを決めていました」
『Zipper』はモデルが、自分でスタイリングを組む必要があったため、服や小物といったアイテムの組み合わせやバランスを考えなければならなかったという。
スタイリストに頼るのでなく、本当に自分の着たい服は何なのか。どうすれば自分の世界観を表現できるか。「考えているうちに、自然と自分らしさを出せるようになった」と語る瀬戸さん。
「古着が好きだったので、アメリカのポップカルチャーを感じさせるアイテムを扱う古着屋さんに足繁く通い、店員さんと仲良くなって、おすすめの洋服や映画などを教えてもらいました。自分が本当に好きなものをとことん追求することで、世界観ができてくる。まずは自分が夢中になれるくらい好きなものを探すのが大切だと思います」