ビンボー人の生存術、アマゾン「ほしい物リスト」で援助してもらうコツ
稼げど稼げど、暮らしはラクにならざる時代。もはや自分の力だけで生きていくのは限界が来ているのかもしれない。そんな中「余ったお金や資産を分け合う」「お金があるところから引っ張る」という“他人のお金任せ”な新潮流が誕生。新たな時代を生き抜く術だ。
実際に「他人のお金で生きる」にはどうしたらいいのか? 実際に他人のお金で生活する人たちの活用例を紹介する。
1:「ほしい物リスト」を使う
お金ではなく直接モノが欲しい場合は、アマゾンの「ほしい物リスト」が活用できる。文字通り、欲しいものを登録して公開しておくと、第三者に送ってきてもらえるという仕組みだ。一体誰が見るのかが最大の疑問と思われるが、意外と友人やSNS上で交流のある人が送ってきてくれることもあるという。
フリーターのMOMOさんは「高価すぎるものではなく、ちょっとした日用品や食料品など『その程度ならあげてもいいかな』と思われる程度にハードルが低いものを登録するのが良いです」と話す。欲深さが透けて見えるとうまくいかない。
また、公開する際は受取人をハンドルネームに設定した上「第三者の出品の商品の発送同意書」というチェックを外すのを忘れずに。第三者とはアマゾン内のマーケットプレイス(中古品売り場)の出品業者を指す。
チェックを外さないと、出品業者が注文者に対し、ほしい物リスト登録者の本名が記載された発送通知メールを送ってしまうことがあるのだ。リンクを教えた人にだけ限定的に公開できる設定もあるが、初期設定では公開設定になっているので気をつけたし。
2:Polcaでサクッと不足金調達
クラウドファンディングといえば、事業計画や大義名分が必要なイメージがありハードルが高い。だが、その中で「Polca」は「フレンドファンディング」と称し、友達同士で従来のクラウドファンディングより気軽にお金集めができるアプリだ。
2017年の発足から現在までに約6万件の企画が掲載されているが、「○○(日用品)が欲しい」「優雅なアフタヌーンティータイムを過ごしたい」など、緩めの案件が多い。あまりに乱用する人を表す「ポルカ乞食」という言葉まであるという。
大学生でAV男優の篠塚康介さんは「数十万フォロワーを持つインフルエンサーでも、クラウドファンディングではたった数人しか支援が集まらなかったという事例もあります。フォロワーが少なくても、ファンが多かったり応援したくなる人であれば集まりやすいと思います」と話す。普段のSNS上の交流に加え、支援をしたくなるようなストーリーづくりが肝になるという。
ただ、ネット上で同情を買って金品を集めることは、度が過ぎた場合「こじき行為」とされ軽犯罪法に抵触する可能性がある。書類送検となった前例もあるため、注意が必要だ。