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非リア充の男子、忘年会で「コスプレ姿」を披露して最悪のオチに

学び

 最近では、学生時代にサークル活動などに参加しない学生も増えているといいます。その影響なのか、社会人になってからの飲み会が苦手で、必要最低限の付き合いしかできないタイプもいるとか。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 そんな若手社会人にとって、どうしても避けられないのが忘年会。日ごろの飲み会は都合をつけて断り続けていても、忘年会は全社員総出という企業もまだ多いようです。

学生時代は「リア充」になり切れず

 今回話を聞いたのは、新興のマルチメディア事業を手掛けるIT企業に勤務の坂井圭吾さん(仮名・26歳)。社内でも目立たず、大学時代も「公務員になれば?」と言われていたのがコンプレックスだとか。

「大学ではバスケのインカレサークルに入りました。キラキラしたサークル活動をイメージしていたのですが、練習場所が公立中学や、市民体育館ということもあり、どうもモチベーションが上がらず、コンパや合宿といったイベントを体験する間もなく、行かなくなってしまいました……。ゼミも少人数だったし、そもそも大勢での飲み会の経験すらなかったんです」

 彼の勤める会社は、夏には海の家でバーベキューや、社内のスペースを使ったDJイベントが開催されるなど、賑やかで遊び心あふれる社風でした。

「社内での一大イベントが忘年会で、毎年クラブを貸し切って行われています。社員総出の仮装パーティが通例と聞いて、思わずワクワクしましたね。地味な学生生活から一転して、やっと僕も華やかな世界に仲間入りできたんだって」

イベント好きなキラキラ企業で奮闘

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 中高時代は受験勉強に明け暮れ、大学でも目立たない存在だったという坂井さん。遅まきながらようやく“リア充”っぽい空間に足を踏み入れることになり、心躍らせますが、好事魔多し。思わぬところでつまづくことに。

 坂井さんが見せてくれたスマホの画面には、雑に顔を白いドーランで塗られた「オバケのQ太郎」のような顔をした男性が写っていました。

「これは2年前の忘年会で仮装した僕の写真です。仲の良い同僚たちと相談した結果、ヘヴィメタルバンドの『KISS』の仮装をすることにしたんです。でもどういう格好をすれば良いのかわからなくて……さっさとググれば良かったんですけど、当時の僕はテンパってて、どういうわけかビートルズのメンバーの顔がプリントされたTシャツと鋲が付いたネックバンドを購入しまして……。仮装のために自腹を切るのは不満でしたが、私服では絶対に着ない代物なので、若干高揚感があったことを覚えています」

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