帰国便に乗り遅れて会社を遅刻。空港から直行したら職場の反応は…
海外旅行の場合、行先によっては直行便ではなく飛行機を乗り継ぐこともあります。しかし、ときには飛行機の到着が遅れ、乗り継ぎ便に間に合わないことも。
旅行先に向かう往路ならともかく、怖いのは復路での乗り継ぎに失敗したとき。特に帰国翌日から仕事の場合、最悪仕事を休まざるを得なくなるからです。
情報サービス会社に勤める漆川幸次さん(仮名・32歳)は、昨年の夏休みに南米ペルーを1人で旅行。ずっと憧れていたマチュピチュに行くことができ、旅行自体は大変満足いくものでしたが帰路で乗り継ぎに失敗してしまいます。
現地LCCの出発に遅れ。乗り継ぎが不可能に
「夜、クスコというマチュピチュの玄関口からペルーの国内線LCCに乗って首都のリマに移動し、深夜に羽田行きの飛行機が出ているロサンゼルスに向かう予定でした。でも、クスコ発の便の出発が大幅に遅れたんです。
手配していたフライトはLCCで、リマでいったん荷物を受け取り、改めて搭乗手続きを行う必要があったので乗り継ぎにある程度の時間がかかり、とても間に合いそうにはありませんでした……」
そのときは別の航空会社の最終便のフライト前で、そちらに乗れば間に合ったそうですがチケットを買おうとしたら運悪く満席。この時点で休み明け初日の午後に帰国することが確定してしまったとか。
「このとき日本はお昼ごろだったので上司に電話して事情を説明。そういうことなら仕方ないと理解を示してくれましたが、『すぐに進めたい案件があるから夕方からでも来られないか?』と言われたんです。それで帰国便が羽田に午後2時過ぎに到着する予定だったので、その足で会社に向かうことを伝えました」
中継地のロサンゼルスでちゃっかり観光
とりあえず、これでひと安心でしたが上司や職場に迷惑をかけることになるため、お土産を買っていくことに。もともと会社の方針もあって、社内で旅行先や帰省先のお土産を配る習慣はなかったそうですが、今回は事情が事情なので少しでも印象を悪くするのを避けたかったといいます。
「あまり気にする人たちではないと思いましたが、社会人としてそのくらいはやっておかないとマズいかなって。リマの空港でペルー名物のジャイアントコーンを大量に買っただけですけどね(笑)」
ちなみにリマ→ロサンゼルスの飛行機は昼便、翌日の深夜便のいずれかに振り替え可能だったため、昼便でロサンゼルスに向かい、急きょネットで空港近くのホテルを予約して1泊。到着したのは夜だったそうですがホテルにチェックイン後、せっかくだからと観光に出かけたとか。
「ロサンゼルスは前に旅行で訪れたことがありますけど、せっかくだから楽しまなきゃ損じゃないですか。ロングビーチやダウンタウンをブラブラした程度ですが、ちょっと得した気分になれたので乗り継ぎに失敗したのも悪くないなって。エンゼルスの大谷選手のグッズも買えましたしね。上司に聞かれたら怒られそうですけど(笑)」