資産1億の女性起業家。コギャル紹介業から起業で成功するまで
終身雇用が事実上崩壊したこの時代、資産形成のスキル習得は避けられない。ならば、指針となるのは誰か。各ジャンルで成功を収めるニューリッチ・オールスターズを招集。ノウハウ&思考法を徹底解剖した!
数年前はフリーライター。コギャル紹介業が原点
「会社設立から5年目の一昨年、上場企業に1億600万円で株式の70%を売却しました。企業買収についてお声がけいただくのは3社目でしたが、もっともシナジー効果が高い会社を選ぶことができたと思います」
そう語る起業家の柳川圭子氏は、なんと数年前まで『週刊SPA!』のライターだった人物。高校生の頃からファッション誌で悩み相談のページを担当するなど、キャリアこそ長かったが、「しがないフリーライター」だったという。
「私の原点は、当時全盛期だったコギャルの派遣業。テレビや雑誌に彼女たちを紹介しているうちにマスコミ業界に顔なじみが増えて自然とライターになりましたが、だいぶ後になって文章より、人と人とを繋げることのほうが得意だと気がつきました」
女性医師の悩みに気づき、閃いた
転機は突然、訪れた。美人女性医師を毎週紹介する週刊誌連載の担当になり、彼女たちに毎週接するうちに、女性医師ならではの悩みに気づき、ビジネスアイデアが閃いたのだ。
「約10年で500人以上の医師を取材して、婚活や子育てと仕事の両立など、女医のニーズは難易度が高いと気がついたんです。ただ相談に乗るだけでなく、確実に悩みを解消するサービスを提供したい! と、転職支援をはじめとする医師専門のコンシェルジュを目指して34歳のとき起業しました」
女性医師のみならず医師全般に対象を広げ、転職以外のサポートにも徐々に進出。開業、経営、継承などのビジネス面から、投資、結婚、教育といったプライベートの分野に至るまで、取材力と人脈を生かし、ついには億単位で売れる会社にまで育てあげた。最大の強みは?
「メディア対応なども含め、それぞれの方に最適なブランディングまできめ細かくご提案できる点だと思います」
医師との二人三脚で勝ち上がるニッチなコンサル。目のつけどころの勝利だ。