基本給と住宅手当、転職でどっちを重視すべき?求人情報の落とし穴
20代向けの人材紹介会社でキャリアアドバイザーをしながら、お笑い芸人として活動をする就活アドバイザー芸人の森川剛です。
ぼくは普段、第二新卒や既卒の方のキャリアカウンセリングを行なっていますが、今回は、若手ビジネスパーソンから寄せられた悩み相談に答えます。 なお、このアドバイスはぼくの体験を基にお答えしていきます。
Q.「家族手当や住宅手当がある会社じゃないと嫌」
■22歳フリーター女性
「現在、求人媒体を中心に就活をしています。企業を選ぶ基準として、福利厚生を重視しています。特に住宅手当や家族手当などあると嬉しいのですが、なかなか良いところが見つかりません。
基本給がなかなか上がらない昨今、住宅手当などが充実している会社をどうやってうまく見つけるとよいのでしょうか。あるいは、それ以外に注目すべき求人情報があれば、教えてもらいたいです」
A. パワーワードに引っ張られすぎないように!
住宅手当や家族手当、昼食手当なんて物もあるそうですが、こういう手当があると、すごく社員のことを考えていて良いように見えますよね?
もちろん、良い企業だと思いますが手当が欲しいという本質は、
・実家を出て一人暮らしをするのに金銭的不安(※特に都内とか)
・将来的に家族が出来た時の事を考えて金銭的不安
など、要はお金について気になるということではないでしょうか。簡単に言うと、そもそも年収が高ければ上記2点は解決すると思います。
ちなみに過去にサポートした方で手当のオンパレードで、「活力手当」というものがあったそうです。内容としては「健康に努めるため、スポーツジムに通っても良い」みたいな手当で月1.5万円の支給でした。
求人には「月給22万円支給」とあるですが、活力手当のほかにも複数の手当があり、手当てだけでも総額10万円に上ります。それだけ手当が充実していると、社員想いの企業のように思えますが、基本給はわずか12万円です。結局、年2回ある賞与も基本給からの計算だったので、思うように年収も上がらず、転職を決意した人がいました。