寝てても毎月5万円?不動産業界のプロが明かす、副業ウラ事情
みずほフィナンシャルグループが6月5日、副業解禁の方針を発表し、話題となりました。
金融業界に限らず様々な業界で働き方改革が進行するなか、副業に寛容そうな不動産業界の副収入事情はどうなってるのでしょうか。
不動産業界団体「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(全宅ツイ)に話を聞きました。
現場でもらえる〇〇がありがたい
自称・不動産コンサルタントの新宿太郎総帥さん(@from_naname)は、通常業務として、「残置物の処理や、木枠塗装など現場作業に従事することが多い」と語ります。
宅建合格ラインなんて気にするな!俺ら三人合わせて90点!
— 「新宿太郎総帥」 (@from_naname) 2019年6月20日
「現場関係の仕事だと、今でも施主さんからご祝儀をいただく機会があります。金額でいうと3000円くらいです。代々の地主さんの家系や、その土地に根付いて商売をされている方だと、ご祝儀をくれる傾向があります。この前は、入居者のお婆ちゃんに依頼されて網戸の張替えをしたら、お駄賃で1000円もらいました」
逆にサラリーマン家庭での作業になると、ご祝儀をもらうことはなく、むしろ何もないのが普通だとか。心付けは、現金以外に現物で支給されるケースもあります。
「以前、農家の雨どいを修繕したら、スイカをもらったことがあります。現場の皆で分けてその場で食べました。独り暮らしの頃は、日持ちしない食べ物だと困りましたね。でも基本的にいただき物はなんでも嬉しいです」
残置物に宝は眠っているのか?
あるいは退去物件に残された大量の残置物。ゴミの山に思わぬお宝が眠っているのことがあるのでは?――新宿太郎総帥に聞いてみたところ、「そんなに甘くない」と、きっぱり否定。
「事前にご本人や、身内の方が片付けているので、現金はほぼ見つかりません。仮に金目のものが出てきても、基本的に持ち主の方にお渡しします。
残置物処分に従事する業者のルールみたいなものです。その気になればネコババもできますが、そういう業者は何となく悪い評判が出てきて、継続的な仕事はできなくなります。怪しげな仕事だからこそ、身ぎれいにしなければなりません」
ネコババのような真似はご法度で、清廉潔白な仕事ぶりが次の受注につながるとしています。ただし、処分品のなかで身内が欲しいものがあれば譲るケースもあるそうです。
「以前、全宅ツイのまゆずみ君先生(@NekoMur)が、お茶器を3万円で買ってくれました。ありがとう。愛してます。ほかにはベストセラー作家の借金玉先生(@syakkin_dama)にも、鋳鉄のクソ重いお茶釜をあげました。喜んでくれたと思ってたら『家が狭くなるから今後はやめて』と言われました」