資産2億円、兼業トレーダーが教える「株投資の極意」と推奨銘柄
終身雇用が事実上崩壊したこの時代、資産形成のスキル習得は避けられない。ならば、指針となるのは誰か。各ジャンルで成功を収めるニューリッチ・オールスターズを招集。ノウハウ&思考法を徹底解剖した!
ニューリッチへの極意は、割安株への中長期投資にあり
2019年3月、株式投資で資産2億円を達成した新型億り人の弐億貯男氏は、日中は会社に勤める兼業トレーダーながら、元本250万円から一切の追加入金なしで資産を増やし続けたというから驚く。そんな弐億氏の儲けの秘訣は、割安成長株の中長期投資だ。
「IPO(新規上場)後に初値で売られた割安銘柄の中から、PER10倍台前半かつ業績が増収増益傾向にある、ストックビジネスを展開している、配当性向30%以上を公約している、これらの条件を満たしたものを絞り込みます」
条件に沿った銘柄が見つかれば、次は売買基準を探る。
「短期的な売買ルールはあえて定めず、30~40%ほど値上がりすれば利確し、業績が下方修正されたり、業界の落ち込みが予想できたりする銘柄はすぐに損切りします」
大切なのは、リスクを最小限に抑え、“放っておいても勝てる”銘柄だけで勝負することだ。「今後は、2025年問題に向けて需要が高まる介護銘柄に注目です。介護事業者に代わり、求人・採用活動を行うツクイスタッフ(7045)や、リコーリース(8566)などが有望でしょう」(弐億氏)
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<弐億貯男氏の推奨銘柄>
【チャーム・ケア・コーポレーション(6062)】
施設介護事業。運営施設は高稼働率を維持しており、施設の新設に比例して売上高・利益成長が続く。施設の稼働率だけ見ればよいので監視しやすい銘柄だ。
株価:1701円
単元株数:100株
PER:27.47倍
目標価格:2300円
【プレミアグループ(7199)】
毎期2ケタペースの成長を続け、配当性向は4割を公約。成長に応じて増配が見込め、増配により株価が下支えされて株価上昇が期待できる。
株価:1944円
単元株数:100株
PER:16.92倍
目標価格:2500円
【メタウォーター(9551)】
浄水場・下水処理場設備の老朽化に伴う更新需要などによる安定的な売り上げが見込め、水道法改正による民間運営の活発化の恩恵も受けられると期待
株価:3335円
単元株数:100株
PER:15.95倍
目標価格:4000円
※株価などのデータは2019年6月19日終値時点