「キミ、生意気だね」の真意は…“上司語”の隠れたホンネ5連発
日本人は思ったことをストレートに言わず、まわりくどく表現するが、サラリーマンが使用する言葉遣いの回りくどさは学生の比ではない。サラリーマンは組織の生き物。そして、組織の論理はあらゆるところに張り巡らされている。
そのことを前提にすれば、サラリーマン上司が発する言葉を、額面通り受け止めてはいけないのは自明の理だ。それは、普通の言葉というよりも、あなたに何かを伝えようとするサインに近い。
上司の一言に隠された真意を読み解けばサラリーマン生活は快適なものとなり、読み間違えると、地獄が待っている。サラリーマン研究所の五島一三氏に、「上司が使う言葉」(上司語)のホンネとタテマエを解説してもらった(以下、五島氏の解説をもとに構成)。
Q1.「これは、聞き流してくれてもいいんだが…」
上司の本音①「これから重大な話をするからな」
この言葉が、人目のないところで上司から発せられたら、あなたは、耳をかっぽじって聞かなければならない。「普通なら絶対に伝えない、重大な話をお前に教えてやるぞ」という意味だからだ。
サラリーマン人生の4分の3を占める人事に関するものか、社内で流通しているうわさ(その8割は、悪い話)の情報かもしれない。「聞き流してくれてもいい」というのは、オレが言ったなんて、口外するんじゃないぞ、という意味だ。
Q2.「悪いようにはしないから」
上司の本音②「今は我慢しろ、反論しても無駄だ」
あなたの会社内でのそれまでの基盤が崩れるような辞令が出たあとなどに、上司があなたを説得するために、この言葉を使いがちだ。
短期的に見たらツラくても、長期的に見れば、「オレがなんとかお前に目をかけてやるから今は黙って我慢しろ」の意味である。
上司はあなたのキャリアにコミットすると約束してくれているのだ。こんなことを言わずに無視する上司も多いのだから、言ってもらえるだけ、マシだと思わなければならない。