バーチャルYouTuber・ねこますを直撃!「好きを仕事にする」スキルとは?
2016年9月、学研教育総合研究所は小学生1200人を対象に「あなたが将来つきたい職業は何ですか?」という調査を実施しました。
調査結果によると、選択式の回答は「プロサッカー選手」「プロサッカー野球選手」が選ばれる中、自由記述には「YouTuber(ユーチューバー)」という回答があったといいます。
ヒカキンを筆頭に、はじめしゃちょーなどのYouTuberは、いつのまにかプロサッカー選手やプロ野球選手と肩を並べるほど市民権を得ていたのです。
百花繚乱! バーチャルYouTuberの定義とは?
そんななか、彼らに迫る勢いで再生回数やファンを集める「バーチャルYouTuber」を知っているでしょうか。
バーチャルYouTuberとは「3DCGや2Dを駆使し、オリジナルアバターを使った動画配信者」のことを指します。まずは、百聞は一見にしかず以下の動画を見てほしい。
こちらは「けもみみおーこく国営放送」の「バーチャル狐娘Youtuberおじさん(正式名称:ねこます(=ねこみみマスター)」という、バーチャルYouTuberの動画です。
今までにない新たなジャンルで時代を切り拓くバーチャルYouTuber。なかでも、バーチャル狐娘YouTuberおじさんは、その奇抜さ(?)からか再生回数はうなぎのぼり、チャンネル登録者数も増えているとか……。
そんな、時代の寵児「バーチャル狐娘YouTuberおじさん」に、その実態を聞いてみました。
「始まりは就職用のポートフォリオ制作」
――バーチャル狐娘Youtuberおじさん(以下、ねこます)はどういった背景でバーチャルYouTuberになったのですか?
ねこます:VRでいろいろと作れるようになりたかったので、3Dの技術とUnity(※1)の技術を極めたかったんです。動画制作はポートフォリオにもなるし、モチベーションとしても続けやすい。
最悪、動画の広告費もちょっとプラスになる可能性もゼロではない。完全に今はその立場が逆転しましたが。
※1 Unity(統合開発環境を内蔵し、複数のプラットホームに対応するゲームエンジン)
――生活の立場が逆転してみてどうでしたか?
ねこます:これはこれでちゃんと学ぶこと、考えることがあると思います。ちゃんと自分のスキルにもなるし、これからも続けていこうかなと。
ただ、欲を言えばUnityとかBlendar(※2)に触れる時間を増やしたいです。
※2 Blendar(オープンソースの3次元コンピュータグラフィックスソフトウェア)
――最近は、配信された動画で今の仕事をやめて、転職したと話していました。
ねこます:新しい仕事は、VRや3DCG関連の仕事です。最初は雑用がメインとは思うんですけど。