20歳で借金1億円を背負った僕が経験した「人生が変わるほどの衝撃」
人生が変わるほどの衝撃を受けたことがあるか? なんて聞かれても、ほとんどが「ノー」と答えるだろう。むしろ「そんな経験あるわけない!」と疑ってかかりたくなるもの。
しかし、17歳のときに「ある人物」との出会いで、運命が大きく動き出し、天国と地獄を経験したのが、「ドSコンサルタント」の愛称で知られる、経営コンサルタントの大坪伸さん。
高校中退後、住宅リフォームの営業マンとしてトップの成績を上げていたが、独立。大きな成功を収めたものの、取引先や部下の裏切りにあい、深い挫折を味わうことに――。今回、その波瀾万丈な半生から、大坪さん流の「成功の法則」を聞いた。
18歳で1000万円のフェラーリを所有する大成功
――18歳で1000万円のフェラーリを所有するほどの大成功を収める一方、のちに1億円の借金を背負おうなど、波瀾万丈な人生を送っていますね。
大坪伸(以下、大坪):ええ、まぁ、よく言われます(笑)。ぼくは福岡で生まれたのですが、高校まではちょっとヤンチャはしていたものの、理系の真面目な生徒でした。今の道に入ったのは、17歳で留年したときバイクを買おうとして始めた住宅リフォーム営業のバイトがきっかけです。
そこの会社の社長は漢気があって、しかも太っ腹。ある時、「お前ら、500万円のノルマ達成したら、ベンツ買ってやるぞ」と言っていた。しかし、当時のトップ営業マンでも300万円の成績なので、誰も本気にしていませんでした。ただ、何も知らないで飛び込んだ僕だけが本気にしてしまって、気づいたら800万円売り上げていた(笑)。
営業のテンプレートを無視したことが功を奏す
――住宅リフォーム会社に勤めてすぐ「トップ営業マン」になれた理由は?
大坪:ふつうに就職したらダメでした。まず早く出世して稼ぎたいというリミットがあったのがよかったと思います。あとは、営業のテンプレートを無視したのもよかった。他の営業がマニュアルトークを極めようとする一方、ぼくは何もわからないからひたすら世間話をしていた。もともと話し好きな性格も功を奏して、お客さんと世間話をしているうちに「よかったらご飯食べなさい」「お風呂も入っていきなさい」と言われる仲になる。
ぼくは、そこで初めて身分を明かし、「何か困ったことはありませんか?」と聞き、すると相手も「そういえば、お風呂のお湯の調子が悪くて」と教えてくれる。今の経営コンサルタントの講義にもつながるスキルや人心掌握術はこのとき学びましたね。