「パワハラは終身雇用時代の遺物」ブラック企業の実態にラッパーがズバリ
東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー(41歳)が、20代若人の切なる人生相談に答えます。
8年前に脳梗塞で左眼の視力を失い「片目のおじき」と呼ばれる彼。昨年は「余命が5年」であると告白し、日本のヒップホップ界に衝撃を与えました。
そんなダースレイダーに今回寄せられたのは、「ブラック企業の辞めどきがわからない」という、会社員男性からの相談です。
Q.ブラック企業の“辞めどき”はどう決める?
■26歳・会社員・男性■
「僕のいる会社はいわゆるブラック企業で、深夜までの残業や上司からの暴言はあたりまえ。とても達成できないようなノルマを課せられて、達成できないと「給料を下げる」と言われたり……。
正直辞めたい気持ちもありますが、転職活動も厳しいだろうし、なかなか踏ん切りがつきません。ダースレイダーさんがサラリーマンだったら、どのように“辞めどき”を決めますか?」
A.ブラック企業ってわかった瞬間に辞める!
ダースレイダー:僕はもう、ブラック企業ってわかった瞬間に辞めます。辞める理由は自分でちゃんと説明できるようにはするけどね。こういった現場での暴言やパワハラがあるなら、それは録音録画したほうがいいですね。それでブログに、「うちの会社こんなことになってますよ」って書いてアクセス数稼ぎつつ(笑)。
暴言を吐いたりパワハラをする人っていうのは、自分は安全な場所にいるっていう無意識の前提があって、自分は絶対に反撃を食らわないとか、自分はこいつに何やっても大丈夫だって思ってやってると思うんだよね。
僕は性格上、そういう人の足をポンとすくうのが好きなんだよね。お前そんな安全じゃねぇぞっていうのは、教えてあげたほうがその人の身のためにもなるかなと思うし。あと、ブラック企業って今ある種の流行みたいになってきて、給料あげないとか、有給休暇はクイズに答えたらあげますとか、めちゃくちゃなことやってる企業が割と報道されるようになってきてるから、弁護士さんがアドバイスくれるところもたくさんあるし、自分が勉強してブラック企業に対する対処法をきちんと身に着けたほうがいいと思う。