「好きなことを仕事に」をいつまでも追い求めてしまう危うさ
こんにちは、戦略コンサルタントのShinです。今日のテーマは「好きな仕事を探すよりも大事なこと」です。
ぼくは、就職前に「とにかく好きな仕事を見つけよう」「仕事が好きになりさえすれば、楽しく時間を過ごしながらお金がもらえる、最強」と考えていました。
この考えが間違っているとは思わないのですが、残念ながらそううまくはいきませんでした。
自分には明確な「好きな仕事」がなかった
コンサルタントになれたはいいものの、それは自分の漠然とした憧れであって、「人生をかけて追求したい、どうしてもしたい仕事」というわけではない、ということにすぐに気づいてしまいました。
それならば、といろいろとビジネス書を読んだり、資格の勉強をしてみるものの、どれもそこまで情熱を持てるワケでもない。自分よりも要領よく仕事をこなせる同僚や、自分の好きなことを追求して起業した友人たちが、うらやましくてしょうがありませんでした。
ぼくは、根本的に勘違いしていました。それは、「どの人にも好きな仕事がある」という幻想です。もちろん、ある程度の「好き」はみんな持っていますが、「一日のほとんどをそれに費やしても苦ではない、むしろずっと夢中で取り組める」というものは、ほとんどの人は持ってないのです。
ぼくは一生イマイチなまま過ごすのか?
しかし、一部の「好きな仕事」を見つけられた人は、こう言うのです。「成功の秘訣? 好きな仕事を見つけて、それに打ち込むだけだよ」と。
「好きな仕事」を見つけられた人にとっては、それは正しいでしょう。しかし、ぼくのような「好きな仕事」を見つけられない人にとっては、ある種の呪いのように響くのです。
「好きなモノを見つけてそれに打ち込めないと、成功できない。自分にはそんなものはない。ぼくは一生イマイチなまま過ごさないといけないのか?」
そう思っていました。