ランチ難民を救う画期的サービス!オフィス向け無人コンビニ誕生秘話
お昼休み、食事を買いにオフィスの外へ出るのがツラすぎるという人も多いのではないでしょうか。ぎゅうぎゅう詰めのエレベーター、人だらけのコンビニ……。想像するだけで頭が痛くなります。
そんななか注目されているのが、2018年6月に正式リリースされたオフィス向け無人コンビニ「600」。冷蔵ショーケースをオフィスに設置し、各企業に合わせてカスタマイズされた商品をキャッシュレスで購入できるというサービスです。
600を開発・製造・提供しているのは株式会社600の代表取締役で「LINE Pay」の生みの親でもある久保渓さん。久保さんは2015年に決済プラットフォーム「WebPay」を作った後、LINEに売却してLINE Payの立ち上げに参加。その後、600株式会社を創業したのです。久保さんに600のメリットを伺いました。
“駅チカ”ならぬ“席チカ”コンビニ
――まずは、「600」の具体的なサービス内容を伺えますでしょうか。
久保渓(以下、久保):職場の一角にケースを1台設置し、その中に各企業様のご要望に合わせて、お弁当や、菓子類、飲料、携帯用の充電器、女性用ストッキングなどを陳列しています。1台につき最大600品を置けるのが社名の由来ともなっているのですが、詰めすぎると見栄えがよくないので(笑)、実際並べているのは100品弱ですね。
何の商品を並べるかは、それぞれの企業様の業種や立地、企業文化によって全然違います。お菓子ばかり置いているところもあれば、「社員の健康を害するものは置かないでほしい」というリクエストにお応えしてナッツ類や野菜ジュースを中心に置いているところもあります。
対象となるのは東京23区内。導入台数は非公表ですが、毎月数百社ほどお問い合わせをいただいています。
――どのようにしてリクエストを吸い上げるのでしょうか?
久保:方法は主に2つあります。ひとつは企業の担当者の方に社員の声を集めていただき、月に一度打ち合わせをする際に、売り上げのレポートを見つつフィードバックを受けるというもの。もうひとつは、LINEやSlackなどの連絡ツールで社員の方から直接弊社にリクエストをしていただくというものです。
後者の場合は、弊社のサポート担当が常駐しており、「カップ麺の◯◯味が食べたい!」「炭酸水はレモンフレーバーじゃないと」といった細かい注文まで受け付けます。
スタッフが週2回、600の補充に伺っているので、弊社に在庫があるものに関してはリクエストをいただいてから早くて2~3日程度でご対応することが可能です。逆に商品の調達からしないといけない商品ですと、1~2週間ほどかかることもあります。