ブラック企業は「辞めるのも命がけ」28歳が怒りの告白。着拒しても鳴る電話…
「自分の会社、ブラックかも」
そう思っても辞めることには迷いもあるでしょう。辞めたあとの生活への不安や、そもそも辞めると伝えること自体へのハードルの高さもあります。
ブラック企業はどう辞めればいいのか、またベストな辞め時は? 法律的には、労働者が辞める自由は保証されていますが、退職を妨害するひどい会社もあるでしょう。
実際に超ブラック企業を辞めた川崎次郎さん(仮名・28歳)に話を聞きました。
やっと手に入れた正社員の職。それが地獄の始まりだった
「今思えば初めからブラックの雰囲気はありました。でも当時は余裕がなくて気づけなかったんです」(川崎さん、以下同)
川崎さんはそれまで非正規で働いてきましたが、このままでは将来が不安だという思いから27歳のときに正規採用の仕事を探し始めました。
そして東京都の若者支援事業で紹介された会社に就職しましたが、そこがまさかの“真っ黒”な企業でした。
「採用された会社は中目黒にあるIT系の人材派遣会社です。まず覚えさせられることは、派遣先との面談での嘘のつき方でした。『これまでに1年以上のシステム運用監視の実務経験があります』などと嘘をつくように指示されます。入社したばっかりで、本当は何も知らないのにですよ」
おかしいと思いつつもやっとつかんだ正規社員としての職。「働くために必死でした」と川崎さんは嘘をつくことに決め、派遣先が決定しました。
しかし、そこからが地獄の始まりでした。
「絶対に許せません! できることなら潰してやりたいですよ、あんな会社!!」と、川崎さんは語気を強めます。一体何が彼にあったのでしょうか?