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吉澤ひとみはまだ断酒できず…「アルコール依存」の怖さを産業医が警告する

暮らし

 もうすぐ忘年会シーズンです。今年は吉澤ひとみさんの飲酒運転など芸能人の飲酒に関するトラブルや、コラムニスト・勝谷誠彦さんが肝不全で亡くなるなどアルコールにまつわるニュースが絶えませんでした。

居酒屋のカウンター

※画像はイメージです(以下同じ)

 しかし、報道の多くは「その人がアルコール依存症なのか否か」とか、飲酒運転など過ちを非難するばかり。“アルコール=お酒”のリスクについて触れている記事が少なかったことに、懸念を感じてしまうのは筆者(産業医・武神健之)だけでしょうか。

最低限のアルコールに関する知識

 そこで、1年で一番飲む機会の増えるこの時期に、働く人が知らなさすぎるアルコールのリスクと最低限の知識を、産業医の立場からお伝えします。

 お酒は多くの場合、私たちの生活に豊かさと潤いを与えます。一方、不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となります。さらにアルコール健康障害は、本人の健康の問題であるのみならず、周囲の人を不幸にすることもあります。

 まず、私の産業医としての経験からすると、以下に1点でも当てはまる人は、アルコール依存症になるリスクがあると思います。

<働くあなたのアルコール依存度リスクをチェック>
・お酒が趣味だ
・2週間すら断酒できない
・1日の平均飲酒量が純アルコール換算で60グラム以上
・飲みだすとコントロールがつかなくなる
・飲酒が原因で職場や家庭で困ったことがある、困ったと周囲に言われたことがある

 もちろん、全てのお酒=アルコールが害ではありません。節度を持って飲むことはプラス面もあると昔からも言われています。その節度ある適度な飲酒とは、日本人においては、1日平均純アルコール換算で約20グラムと言われています。以下に、換算表を載せますので、ご自分の飲酒種類と合わせて計算してみてください。

アルコール

出典:公益財団法人アルコール健康医学協会

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