副業をはじめる時に「収入」よりも重視すべきもの
「人脈の拡大」は副業の大きなメリット
人脈の拡大も副業を通じて得られるメリットのひとつです。
本業のサラリーマンだけを行っていると、人脈が社内の上司・同僚、取引先などの特定の集団に固まってしまう傾向があります。
しかし、本業での取引先に、「独立しましたが、今後も宜しくお願いいたします」と伝えた場合、これまでと同様に付き合ってくれるでしょうか。なかなか難しいように思えます。
これは、人脈が会社に帰属しているのであって自分自身に帰属していないことによります。逆に、副業で得た人脈は、本業にも活かすことが可能です。
副業で知り合った人脈を”本業”で活かす
副業をする場合、本業以外の人々と多く知り合いになる機会が増えます。
副業の取引先企業の役員、情報交換のための副業仲間の他に、確定申告のタイミングでは税理士、契約書や各種公官庁への書類作成のタイミングでは行政書士といった専門家とも関わる機会が増えます。これらの人脈は、会社ではなく本人に帰属するため、会社を辞めたからといって疎遠になるものではありません。
副業で知り合った人脈は、本業で活きることもあります。
以前、私が副業としてベンチャー企業の顧問を行っていたことがあります。本業のあるプロジェクトにおいて、海外取引の実務についてリサーチする必要が出たのですが、その顧問をしているベンチャー企業は、実際に海外からコンテナを輸入していた時期がありました。輸入の実務や注意点を、副業先の役員から直接ヒアリングすることができ、リサーチ上、大変助かったことがあります。
このように本業以外でもビジネスを通じた人脈を構築することで、それを本業に還元することができます。