東芝が7000人削減へ。一足先に辞めた若手社員のホンネは…
東芝の源流は別々の2つの会社
東芝の歴史には2つの流れがあり、1つは1875年、からくり人形や万年自鳴鐘などを発明した田中久重によって、日本初の電信設備メーカーとして創設された「田中製造所」(のちの芝浦製作所)。
もうひとつは白熱灯製造会社として1890年に創設された「白熱舎」です。「白熱舎」はのちにエレクトニクス製品を開発し、「東京電気」に改名されました。その2社が1939年に「東京芝浦電気」として合併し、東芝の礎がつくられました。
現在、東京都港区芝浦に本社を構え、連結従業員数13万2558人、平均年収は815万円(平均年齢43.5歳)となっています(Yahoo!ファイナンス)。事業はエネルギーから社会インフラ、電子デバイス、デジタルソリューションなど、実に幅広く展開しています。
一足先に退社した元社員の声
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今回の発表より一足先に東芝を退社した元社員は……。
「会社自体は非常に働きやすい会社です。労働時間、周囲の環境、休みやすさなど。しかし周囲の危機感がないことが一番の退職理由です。
不正会計後の経営危機にもかかわらず、40代から50代の危機感は全くありません。また、30代が少なく、今後会社を背負っていく世代が欠けています」(財務・会計関連職/20代前半/正社員/550万円/2016年度)
2015年に起こした不正会計問題後の会社の対応や、高齢化していく社員たちに不安が募り、退職を決意したようです。